「皮脂欠乏症と皮脂欠乏性湿疹って何が違うの?」と疑問に思っていませんか?
簡単にいうと、皮脂欠乏症は皮膚の乾燥が主体の状態、皮脂欠乏性湿疹は乾燥した皮膚に炎症が加わった状態です。
名前は似ていますが、赤みや強いかゆみなどがある場合は対応が変わることがあります。まずは違いを簡単に整理しましょう。
皮脂欠乏症と皮脂欠乏性湿疹の違いとは?

大きな違いは、乾燥だけなのか、炎症まで起きているのかです。
皮脂欠乏症(乾皮症)は、皮膚の水分を保つ働きが低下し、カサカサしたり白い粉をふいたりする状態です。
そこから、かゆみなどで掻くことを繰り返し、赤みや湿疹などの炎症が生じた状態を皮脂欠乏性湿疹と呼びます。
違いを整理すると、次のようになります。
| 比較項目 | 皮脂欠乏症 | 皮脂欠乏性湿疹 |
|---|---|---|
| 主な状態 | 皮膚の乾燥 | 乾燥+炎症 |
| 乾燥 | あり | あり |
| かゆみ | 伴うことがある | 生じやすい |
| 赤み・炎症 | 基本的には目立たない | みられる |
| ひび割れ | 起こることがある | 起こることがある |
| 基本的な対応 | 保湿などの乾燥対策 | 保湿+炎症に応じた治療 |
つまり、「皮脂欠乏症と皮脂欠乏性湿疹はまったく別物」というより、乾燥した皮膚に炎症が加わって湿疹へ進むことがあると理解するとわかりやすいでしょう。
ただし、赤みやかゆみがあるからといって必ず皮脂欠乏性湿疹とは限りません。アトピー性皮膚炎など、似た症状を示す皮膚疾患もあるため、症状が強い場合や長引く場合は皮膚科で確認することが大切です。
皮脂欠乏症・皮脂欠乏性湿疹にみられる症状

皮脂欠乏症と皮脂欠乏性湿疹は、どちらも乾燥がみられるため、見た目だけでは区別しにくいことがあります。
ポイントは、乾燥に加えて「赤み・強いかゆみ・炎症」が出ていないかです。
皮脂欠乏症のカサカサ・粉ふき・つっぱり
皮脂欠乏症では、皮膚の水分を保つ力が低下することで、
-
カサカサする
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白い粉をふく
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皮膚がつっぱる
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細かなひび割れができる
-
かゆみを感じることがある
といった症状がみられます。
「お風呂上がりに肌がつっぱる」「冬になるとすねが粉をふく」という場合も、皮膚が乾燥しているサインです。
皮脂欠乏性湿疹の赤み・かゆみ・ひび割れ
乾燥した状態が続き、掻くなどの刺激によって炎症が起こると、赤みや湿疹、強いかゆみが現れることがあります。
特に「かゆい→掻く→皮膚が傷つく→さらにかゆくなる」という悪循環には注意が必要です。
赤みが広がる、強いかゆみが続く、掻き壊してジュクジュクするといった場合は、単なる乾燥肌と自己判断せず皮膚科へ相談しましょう。
すね・腕・背中など症状が出やすい場所
皮脂欠乏症や皮脂欠乏性湿疹は、すね・腕・背中・腰まわりなど、乾燥しやすい場所に症状が現れやすくなります。
ただし、症状が出る場所や見た目だけで皮脂欠乏性湿疹と断定することはできません。
まずは、**「乾燥だけなのか」「赤みやかゆみなどの炎症まで起きているのか」**を確認することが大切です。
皮脂欠乏症から皮脂欠乏性湿疹になる原因

皮脂欠乏性湿疹は、乾燥してバリア機能が低下した皮膚に刺激が加わり、炎症が起こることで生じます。
特に空気が乾燥する冬や、皮脂が減少しやすい高齢者では注意が必要です。
加齢や空気の乾燥によって皮膚の水分が失われる
皮膚の表面には、水分の蒸発や外部からの刺激を防ぐ「バリア機能」があります。
しかし、加齢や空気の乾燥などによって皮脂や角層の水分が減少すると、皮膚はカサカサして刺激を受けやすくなります。
これが皮脂欠乏症につながる要因の一つです。
熱いお風呂・洗いすぎ・衣類などの刺激も原因になる
乾燥肌の人は、毎日の何気ない習慣にも注意が必要です。
熱いお湯での長風呂や身体の洗いすぎ、ナイロンタオルで強くこすることなどは、皮膚の乾燥を助長することがあります。
また、衣類との摩擦も、乾燥した皮膚への刺激になります。
「乾燥→かゆみ→掻く→炎症」の悪循環に注意
皮膚が乾燥すると、かゆみを感じて無意識に掻いてしまうことがあります。
乾燥 → かゆい → 掻く → バリア機能がさらに低下 → 炎症
この悪循環が続くことで、乾燥が主体だった皮脂欠乏症から、赤みや湿疹を伴う皮脂欠乏性湿疹へ進むことがあります。
そのため、「まだ乾燥しているだけ」と放置せず、早い段階から保湿や入浴方法などを見直すことが大切です。
皮脂欠乏性湿疹の治し方と皮膚科で行われる治療

皮脂欠乏性湿疹の治療では、皮膚の乾燥を防ぐことと、起きている炎症を抑えることが重要です。
「保湿だけで大丈夫?」と迷う方もいると思いますが、赤みや強いかゆみがある場合は皮膚科で状態を確認してもらいましょう。
皮脂欠乏症では保湿による乾燥対策が基本
皮脂欠乏症では、保湿剤を使って皮膚から水分が失われるのを防ぎ、バリア機能を守ることが基本です。
特に入浴後は皮膚が乾燥しやすいため、身体を拭いたら早めに保湿する習慣をつけましょう。
炎症やかゆみにはステロイド外用薬などが使われることがある
皮脂欠乏性湿疹まで進み、赤みやかゆみなどの炎症がある場合には、保湿剤だけでなくステロイド外用薬などで炎症を抑える治療が行われることがあります。
ステロイドに不安を感じる方もいますが、大切なのは自己判断で使用したり中止したりせず、症状に合った薬を医師の指示に沿って使用することです。
症状が治らない・悪化する場合は皮膚科へ
保湿を続けても改善しない、赤みが広がる、眠れないほどかゆい、掻き壊してジュクジュクしている場合は、「乾燥肌だから」と放置せず皮膚科へ相談しましょう。
似た症状を示す別の皮膚疾患もあるため、長引く場合ほど自己判断せず、適切な診断を受けることが大切です。
皮脂欠乏症・皮脂欠乏性湿疹を悪化させないセルフケア

皮脂欠乏症や皮脂欠乏性湿疹では、治療だけでなく毎日の生活で皮膚の乾燥と刺激を減らすことが大切です。
特別なケアを増やすより、まずは入浴や保湿など毎日の習慣を見直してみましょう。
入浴後は保湿剤を使って乾燥を防ぐ
入浴後の皮膚は水分が蒸発しやすいため、身体をやさしく拭いたら保湿剤を塗りましょう。
ポイントは、強くすり込むのではなく、皮膚を刺激しないようやさしく塗ることです。
熱いお風呂や身体の洗いすぎを避ける
熱いお湯や長時間の入浴、ナイロンタオルなどでゴシゴシ洗う習慣は、乾燥を助長することがあります。
乾燥が気になるときは、熱すぎないお湯で、皮膚をこすりすぎないことを意識しましょう。
衣類の摩擦や室内の乾燥にも注意する
肌に触れる衣類の摩擦や、暖房・エアコンによる空気の乾燥も皮膚への負担になります。
刺激の少ない衣類を選び、室内が乾燥する季節は湿度にも気を配りましょう。
「保湿する」だけでなく、「皮脂や水分を奪いすぎない」ことも乾燥肌対策のポイントです。
皮脂欠乏症と皮脂欠乏性湿疹についてよくある質問

最後に、皮脂欠乏症・皮脂欠乏性湿疹についてよくある疑問を簡潔に解説します。
皮脂欠乏性湿疹は人にうつる?
皮脂欠乏性湿疹は、皮膚の乾燥を背景に炎症が起きたもので、人から人へうつる病気ではありません。
ただし、感染症などでも似た皮膚症状が現れることがあるため、判断に迷う場合は皮膚科へ相談しましょう。
皮脂欠乏性湿疹はどのくらいで治る?
改善までの期間は、炎症の程度や年齢、生活環境などによって異なります。
「○日で治る」と一概にはいえないため、症状が長引く場合や悪化している場合は早めの受診が大切です。
ニベアやワセリンなどの保湿剤を使ってもいい?
乾燥対策として保湿剤が使われることはありますが、肌の状態によって適した製品は異なります。
塗った後に赤みやかゆみ、刺激を感じる場合は使用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。
皮脂欠乏性湿疹とアトピー性皮膚炎の違いは?
どちらも乾燥やかゆみがみられることがありますが、同じ病気ではありません。
アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能の異常や免疫反応など複数の要因が関係する、かゆみを伴う湿疹を主病変とする疾患です。見た目だけで区別するのが難しい場合もあるため、自己判断は避けましょう。
皮脂欠乏性湿疹は何科を受診すればいい?
皮脂欠乏性湿疹が疑われる場合は、まず皮膚科への相談が基本です。
赤みやかゆみが強い、掻き壊している、市販の保湿剤を使っても改善しないといった場合は、「ただの乾燥肌」と我慢せず、皮膚の状態を診てもらいましょう。
まとめ|皮脂欠乏症と皮脂欠乏性湿疹の違いは「炎症」がポイント

皮脂欠乏症と皮脂欠乏性湿疹の違いを簡単にまとめると、皮脂欠乏症は乾燥が主体、皮脂欠乏性湿疹は乾燥に炎症が加わった状態です。
皮膚が乾燥すると、かゆみから掻いてしまい、さらにバリア機能が低下して炎症につながることがあります。
皮脂欠乏症(乾燥)
↓
かゆみ・掻く
↓
皮膚への刺激・バリア機能の低下
↓
皮脂欠乏性湿疹(赤み・かゆみ・炎症)
大切なのは、乾燥している段階から保湿や入浴方法を見直し、皮膚への刺激を減らすことです。
一方、赤みや強いかゆみが続く、掻き壊してジュクジュクする、セルフケアをしても改善しない場合は、単なる乾燥肌と自己判断せず皮膚科へ相談しましょう。
乾燥やかゆみを繰り返し、「皮膚だけでなく身体全体の状態や生活習慣も見直したい」という方は、当院のアトピー・皮膚のお悩みに対する考え方も参考にしてください。
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※本記事は、皮膚科学・腸内環境・自律神経・ストレス医学に関する国内外の研究、および当院での臨床経験をもとに作成しています。
湿疹やアトピーは個人差が大きく、 症状によって必要な検査・治療は異なります。
気になる症状がある場合は、必ず医療機関へご相談ください。

監修者:宿谷 陽一(柔道整復師/施術歴16年)
- アトピー整体施術実績 延べ10,000件
- 幼少期からアトピーを経験
- HPA軸・自律神経・内臓機能に着目した独自整体を提供
- アトピー専門YouTubeチャンネル運営
- アトピー専門整体院を全国に展開
- 皮膚科医との対談実績あり
参考文献・参考情報
医療・皮膚科学関連
- 日本皮膚科学会「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」
- 日本皮膚科学会「皮脂欠乏症診療の手引き」
- 厚生労働省「アレルギー疾患対策について」
- 公益財団法人 長寿科学振興財団「腸内フローラ」
HPA軸・ストレス研究関連
- Association between Stress and the HPA Axis in the Atopic Dermatitis(PubMed収載論文)
- Evaluation of hypothalamic-pituitary-adrenal axis in patients with atopic dermatitis(PubMed収載論文)
- Vaughn AR, Notay M, Clark AK, et al. The Gut-Skin Axis in Health and Disease: A Paradigm With Therapeutic Implications.
※本記事内で紹介している生活習慣や整体的アプローチは、 医療行為の代替ではなく、 身体全体の状態を整えるための補助的な考え方として紹介しています。
私の名前は宿谷陽一と申します。
柔道整復師として16年の経験があります。
私自身、幼少期からアトピーに苦しみ、ステロイドや薬を使っても改善しない時期を経験してきました。体重が12kgも激減し、全身から浸出液が止まらないほど重症化したこともあります。
そんな絶望的な状況の中、妻と生まれたばかりの娘を抱きしめたいという強い思いから、アトピー克服のための研究を重ね、試行錯誤の結果、ついに綺麗な肌を手に入れることができました。
この経験から、「アトピーで困っている人を一人でも多く救いたい」という思いが強くなり、当院の「アトピー整体」を考案しました。
アトピー克服には乗り越えるべき壁がありますが、叶えたい未来があるなら、私は自信を持って当院のアトピー整体をおすすめします。




