赤ちゃんの頭やおでこに黄色いかさぶたや赤みがあると、「脂漏性湿疹に保湿しても大丈夫?」「ワセリンを塗ると悪化しない?」と心配になりますよね。乳児脂漏性湿疹では、皮脂が多い部分と乾燥している部分を見ながらケアすることが大切です。ここでは、保湿の必要性や保湿剤の選び方、塗るタイミングをわかりやすく解説します。
赤ちゃんの脂漏性湿疹に保湿は効果的?必要性と正しい保湿方法

脂漏性湿疹でも保湿した方がいい?【結論】
結論からいうと、乾燥している部分では保湿が肌を守るために役立ちます。
ただし、乳児脂漏性湿疹は皮脂の分泌が多い頭皮やおでこ、眉毛などに現れやすいため、「たくさん保湿すれば早く治る」というわけではありません。
保湿の目的は脂漏性湿疹そのものを治すことではなく、乾燥を防ぎ、皮膚のバリア機能を補うことです。
そのため、「脂漏性湿疹=とにかく保湿」ではなく、赤ちゃんの肌が脂っぽいのか、乾燥しているのかを見ながらケアしましょう。
脂っぽい部分と乾燥している部分で保湿方法は変える?
赤ちゃんの肌は、同じ顔でも状態が異なることがあります。
頭皮や眉毛に黄色っぽいかさぶたやベタつきがある一方で、頬はカサカサしている、といったケースです。
乾燥している部分は保湿し、皮脂やベタつきが目立つ部分はまずやさしく洗って清潔を保つというように、肌の状態に合わせて考えることが大切です。
赤ちゃんの皮膚はデリケートなので、ゴシゴシ洗ったり、かさぶたを無理にはがしたりする必要はありません。
ワセリン・ローション・クリームはどれを選ぶ?
「どの保湿剤が一番いいの?」と迷うママも多いと思います。
ローションは比較的さっぱりしていて広い範囲に塗りやすく、クリームはローションより油分が多めです。ワセリンは皮膚表面を覆い、水分が逃げるのを防ぐ目的で使われます。
大切なのは商品名より、赤ちゃんの肌の状態に合っていて、使用後に赤みや刺激が出ないことです。
湿疹が強い場合や、どれを使えばよいか判断できない場合は、小児科や皮膚科で相談しましょう。
保湿剤はいつ・どのくらい塗ればいい?
保湿する場合は、入浴や洗浄後など、肌を清潔にしたタイミングが取り入れやすいでしょう。
強くすり込むのではなく、赤ちゃんの皮膚をこすらないようにやさしく広げます。
ただし、脂漏性湿疹の状態には個人差があります。「たくさん塗るほど効果が高い」と考えず、肌の状態を確認しながら使用してください。
保湿して赤みや湿疹が悪化したらどうする?
保湿剤を使ったあとに赤みや湿疹が強くなった場合は、「効いている途中だから」と自己判断で使い続けないことが大切です。
いったん使用を見直し、症状が続く場合は小児科や皮膚科へ相談しましょう。
特に、ジュクジュクする、ただれる、急に広がるなどの変化がある場合は、脂漏性湿疹以外の皮膚トラブルも含めて医師に確認してもらうことが大切です。
つまり、乳児脂漏性湿疹の保湿で覚えておきたいのは、**「保湿すれば治る」ではなく「肌の状態に合わせて保湿する」**という考え方です。
赤ちゃんの脂漏性湿疹とは?症状と原因を簡単に解説

乳児脂漏性湿疹とは?新生児から生後数か月に多い皮膚トラブル
乳児脂漏性湿疹(乳児脂漏性皮膚炎)は、赤ちゃんの頭皮・おでこ・眉毛など皮脂の多い部分に現れやすい皮膚トラブルです。
代表的な症状には、
・黄色っぽいかさぶた
・ベタついたフケ
・赤み
・皮膚のカサつき
などがあります。
見た目が目立つため心配になりますが、乳児期にみられることがある皮膚症状です。
ただし、ジュクジュクしている、強くただれている、急速に広がっているなどの場合は、自己判断せず小児科や皮膚科へ相談しましょう。
頭皮・おでこ・眉毛に出やすい理由
乳児脂漏性湿疹が頭や顔に出やすい理由の一つが、赤ちゃんの皮脂分泌が活発な時期と関係していることです。
特に頭皮やおでこ、眉毛などは皮脂腺が多く、皮脂がたまりやすいため、黄色いかさぶたやフケのような症状が現れることがあります。
そのため、皮脂が目立つからといって保湿だけを重ねるのではなく、まずは肌をやさしく洗って清潔に保つことも大切です。
具体的な洗い方やかさぶたのケアは、次の章で詳しく解説します。
脂漏性湿疹と乳児湿疹・アトピー性皮膚炎の違い
「この湿疹、アトピーでは?」と不安になるママもいるでしょう。
「乳児湿疹」は赤ちゃんにみられる湿疹を広く指して使われる言葉で、その中には脂漏性皮膚炎だけでなく、さまざまな皮膚トラブルがあります。
一方、アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹がよくなったり悪くなったりしながら続くことが特徴です。
実際には見た目だけで判断するのが難しいこともあります。
「なかなか治らない」「かゆそうにしている」「湿疹が広がってきた」という場合は、「脂漏性湿疹だから大丈夫」と決めつけず、医療機関で確認してもらいましょう。
では、乳児脂漏性湿疹が疑われる場合、自宅では具体的に何をすればよいのでしょうか。次は、洗い方・かさぶた・日常生活の3つに分けてセルフケアを解説します。
乳児脂漏性湿疹のセルフケア|自宅でできる対処法

乳児脂漏性湿疹のセルフケアで大切なのは、特別なことをたくさんするよりも、**「やさしく洗う」「かさぶたを無理にはがさない」「刺激を減らす」**ことです。
頭皮や顔はどう洗う?皮脂を落としすぎない洗い方
皮脂や汚れが気になるからといって、ゴシゴシ洗う必要はありません。
赤ちゃんの頭皮や顔は、肌の状態を見ながらやさしく洗いましょう。洗浄料を使用する場合も、強くこすらず、泡で包むように洗って十分にすすぐことがポイントです。
特に頭皮は「フケや皮脂を全部落とそう」と力を入れすぎないようにしましょう。洗った後に乾燥が気になる部分は、前章で紹介したように肌の状態に合わせて保湿します。
黄色いかさぶたは無理にはがさない|ふやかしてやさしく洗う
頭皮に黄色いかさぶたがあると、「取った方が早く治るのでは?」と思うかもしれません。
しかし、**爪などで無理にはがすのは避けましょう。**皮膚を傷つけ、赤みや炎症につながる可能性があります。
かさぶたが厚くこびりついている場合は、入浴前にワセリンなどでやわらかくしてから、入浴時にやさしく洗い流す方法があります。一度ですべて取ろうとせず、自然に取れていくのを待つことも大切です。
汗・蒸れ・掻き壊しなど皮膚への刺激を減らす
赤ちゃんの肌を守るには、毎日の小さな刺激を減らすこともポイントです。
汗をかいたままにしない、室温や衣類を調整して蒸れを防ぐ、爪を短く整えるなど、できる範囲から始めてみましょう。
また、湿疹がある部分を何度も触ったり、強く拭いたりすることも刺激になります。
「きれいにしなければ」とケアを増やしすぎるより、やさしく洗って、触りすぎない。
これが家庭で続けやすい基本のセルフケアです。
ただし、こうしたケアを続けても改善しない場合や、赤み・ジュクジュク・ただれが強くなる場合は、セルフケアだけで様子を見続けないことも大切です。次の章では、病院を受診する目安について解説します。
保湿やセルフケアで改善しないときは?病院を受診する目安

乳児脂漏性湿疹は自宅でケアできる場合もありますが、症状によっては医師による確認が必要です。
「もう少し様子を見るべき?」と迷ったときは、症状が強くなっていないか、長引いていないかを一つの目安にしましょう。
赤み・ジュクジュク・ただれなどが強くなっている
赤みが強くなる、ジュクジュクした汁が出る、出血やただれがあるなど、皮膚の状態が悪化している場合は受診を検討しましょう。
特に、湿疹が急速に広がる、発熱を伴う、赤ちゃんの機嫌や授乳に影響している場合は、早めに医療機関へ相談してください。
セルフケアを続けても湿疹が改善しない
やさしく洗う、肌の状態に合わせて保湿するなどのケアを続けても改善しない場合は、脂漏性湿疹以外の皮膚トラブルが隠れている可能性もあります。
「脂漏性湿疹だからそのうち治る」と決めつけず、長引く・繰り返す・かゆみが強い場合も医師に相談すると安心です。
皮膚科と小児科はどちらを受診すればいい?
皮膚症状が中心なら皮膚科、発熱や体調不良など全身の症状もある場合は小児科が相談先の一つになります。
迷った場合は、普段から赤ちゃんを診てもらっている小児科に相談しても構いません。必要に応じて適切な診療科につないでもらいましょう。
ステロイドなどの薬は医師の指示に従って使用する
症状によっては、医師が炎症を抑えるための外用薬などを処方することがあります。
「赤ちゃんにステロイドを使って大丈夫?」と不安になるかもしれませんが、自己判断で量を減らしたり、急に中止・変更したりせず、処方した医師の指示に従うことが大切です。
気になる副作用や塗り方があれば、遠慮せず医師や薬剤師に確認しましょう。
大切なのは、保湿やセルフケアだけで無理に治そうとしないことです。赤ちゃんの肌を毎日見ているママ・パパだからこそ、「いつもと違う」「悪くなっている気がする」という変化も受診を考えるきっかけにしてください。
赤ちゃんの脂漏性湿疹と保湿についてよくある質問

最後に、赤ちゃんの脂漏性湿疹について、ママ・パパからよく聞かれる疑問を簡潔にまとめます。
乳児脂漏性湿疹はいつ治る?
乳児脂漏性湿疹は、成長とともに皮脂の分泌が落ち着くにつれて、自然に軽快していくことがあります。
ただし、改善する時期には個人差があります。「なかなか治らない」「一度よくなっても繰り返す」「かゆみが強い」という場合は、脂漏性湿疹以外の可能性も含めて小児科や皮膚科へ相談しましょう。
脂漏性湿疹は自然に治ることもある?
はい。乳児脂漏性湿疹は、成長に伴って自然に落ち着くケースがあります。
だからといって何もしなくてよいわけではありません。皮脂や汚れをやさしく洗い流し、乾燥している部分は肌の状態に合わせて保湿するなど、赤ちゃんの皮膚に負担をかけないケアを続けましょう。
脂漏性湿疹からアトピー性皮膚炎になることはある?
脂漏性湿疹がそのままアトピー性皮膚炎に変わる、と単純に考える必要はありません。
ただし、乳児期は湿疹の見分けが難しいこともあります。アトピー性皮膚炎では、皮膚のバリア機能の低下や炎症など複数の要因が関係すると考えられており、提供資料でもその多因子的な特徴が示されています。
湿疹が長引く、繰り返す、かゆみが強い、広がっているといった場合は、見た目だけで判断せず医師に確認してもらいましょう。
まとめ|赤ちゃんの脂漏性湿疹は肌の状態に合わせた保湿とケアを

赤ちゃんの脂漏性湿疹では、「とにかく保湿すればいい」というわけではありません。
乾燥している部分は肌の状態に合わせて保湿し、頭皮など皮脂やかさぶたが気になる部分は、こすらずやさしく洗うことが基本です。
黄色いかさぶたも無理にはがさず、赤ちゃんのデリケートな皮膚にできるだけ刺激を与えないようにしましょう。
大切なのは、
「やさしく洗う」
「乾燥している部分を適切に保湿する」
「かさぶたを無理にはがさない」
「悪化したら自己判断を続けない」
というシンプルなケアです。
赤みやジュクジュク、ただれが強い場合や、セルフケアを続けても湿疹が改善しない場合は、小児科や皮膚科へ相談してください。
赤ちゃんの湿疹は、毎日見ているからこそ「昨日より赤くなったかも」「なかなか治らない」と不安になるものです。すべてを家庭だけで判断しようとせず、赤ちゃんの肌の状態に合わせて、必要なときは専門家に相談することも大切なケアの一つです。
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※本記事は、皮膚科学・腸内環境・自律神経・ストレス医学に関する国内外の研究、および当院での臨床経験をもとに作成しています。
湿疹やアトピーは個人差が大きく、 症状によって必要な検査・治療は異なります。
気になる症状がある場合は、必ず医療機関へご相談ください。

監修者:宿谷 陽一(柔道整復師/施術歴16年)
- アトピー整体施術実績 延べ10,000件
- 幼少期からアトピーを経験
- HPA軸・自律神経・内臓機能に着目した独自整体を提供
- アトピー専門YouTubeチャンネル運営
- アトピー専門整体院を全国に展開
- 皮膚科医との対談実績あり
参考文献・参考情報
医療・皮膚科学関連
- 日本皮膚科学会「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」
- J-STAGE「皮脂マラセチアと皮膚疾患」
HPA軸・ストレス研究関連
- Association between Stress and the HPA Axis in the Atopic Dermatitis(PubMed収載論文)
- Evaluation of hypothalamic-pituitary-adrenal axis in patients with atopic dermatitis(PubMed収載論文)
- Vaughn AR, Notay M, Clark AK, et al. The Gut-Skin Axis in Health and Disease: A Paradigm With Therapeutic Implications.
※本記事内で紹介している生活習慣や整体的アプローチは、 医療行為の代替ではなく、 身体全体の状態を整えるための補助的な考え方として紹介しています。
私の名前は宿谷陽一と申します。
柔道整復師として16年の経験があります。
私自身、幼少期からアトピーに苦しみ、ステロイドや薬を使っても改善しない時期を経験してきました。体重が12kgも激減し、全身から浸出液が止まらないほど重症化したこともあります。
そんな絶望的な状況の中、妻と生まれたばかりの娘を抱きしめたいという強い思いから、アトピー克服のための研究を重ね、試行錯誤の結果、ついに綺麗な肌を手に入れることができました。
この経験から、「アトピーで困っている人を一人でも多く救いたい」という思いが強くなり、当院の「アトピー整体」を考案しました。
アトピー克服には乗り越えるべき壁がありますが、叶えたい未来があるなら、私は自信を持って当院のアトピー整体をおすすめします。




