「お風呂に入ると、かえって肌がかゆくなる」
「石鹸で洗った後は、いつも肌がカサカサする」
アトピーの方から、こうしたお話を聞くことがあります。
清潔にしようと思って毎日身体を洗っているのに、かえって症状がつらくなるのは困りますよね。
実は、肌の状態によっては、石鹸で洗うことが乾燥やかゆみにつながる場合があります。
今回は、石鹸がアトピーに与える影響と、肌に負担をかけにくい洗い方について、みらい整体院での経験も交えながらお話しします。
石鹸はアトピーを悪化させる?まず知っておきたい結論

石鹸を使ったからといって、必ずアトピーが悪化するわけではありません。
ただ、皮膚の乾燥や炎症が強い方の場合、石鹸による洗浄が刺激となり、かゆみが増してしまうことがあります。
実際、みらい整体院でも「身体を洗った後が一番かゆい」という患者さんは少なくありません。
特に、肌が乾燥している方や、掻き壊しが多い方から、こうしたお話を聞くことがあります。
石鹸がすべての人のアトピーを悪化させるわけではない
アトピー性皮膚炎では、肌を清潔に保つことも必要です。
汗や皮脂汚れなどが残っていると、それが刺激になってかゆみにつながることもあるからです。
そのため、石鹸やボディソープを適切に使うことが役立つ方もいます。
一方で、肌の乾燥がひどいときや、掻き壊している部分が多いときは、いつも使っている石鹸が刺激になることもあります。
つまり、石鹸を使うべきかどうかは、その人の肌の状態によって変わってくるのです。
洗った後に乾燥やかゆみが強くなるなら、石鹸の使い方を見直そう
もし、石鹸で洗うたびに肌がつっぱったり、かゆみが増したりするなら、一度洗い方を見直してみてもよいかもしれません。
例えば、全身を毎日石鹸で洗っている方なら、乾燥が強い部分だけ石鹸を控えるという方法もあります。
必ずしも、毎日全身を石鹸で洗わなければいけないわけではありません。
もちろん、石鹸を使わないだけでアトピーが治るわけではありませんが、肌に加わる刺激を減らすことは、日々のスキンケアを考えるうえで大切なことです。
石鹸でアトピーのかゆみ・乾燥が強くなる3つの原因

石鹸で洗った後にかゆみが強くなるのは、なぜなのでしょうか。
原因は一つではありませんが、特に関係していると考えられるのが、皮膚のうるおいを守る働きと、洗うときの刺激です。
洗浄力によって皮脂が落ち、皮膚バリアに負担がかかる
私たちの皮膚には、外からの刺激を防いだり、肌の水分が逃げるのを抑えたりする働きがあります。
これを「皮膚バリア機能」といいます。
皮膚バリアには、皮脂だけでなく、角質層にあるセラミドなどの脂質や天然保湿因子も関わっています。
アトピー性皮膚炎の方は、このバリア機能が低下していることが多く、もともと肌が乾燥しやすい状態です。
そこに石鹸を使うと、汚れと一緒に皮膚表面の皮脂なども洗い流されます。
もちろん、皮脂を落とすこと自体が悪いわけではありません。
ただ、洗浄力が強すぎたり、何度も洗ったりすると、肌のうるおいを保ちにくくなる場合があります。
もともと乾燥している肌なら、なおさら影響を受けやすいでしょう。
お風呂上がりに肌がつっぱる、白く粉をふく、急にかゆくなるといった方は、こうした洗浄による影響が関係しているかもしれません。
石鹸の成分が肌への刺激になることがある
石鹸やボディソープには、洗浄成分のほかに香料や防腐剤などが含まれていることがあります。
これらの成分が、肌の状態によっては刺激になる場合があります。
特に、掻き壊して傷になっている部分では、石鹸が触れただけでしみることもあります。
ただし、「香料入りだから悪い」「無添加だから安心」と単純に判断することはできません。
同じ製品でも、問題なく使える方もいれば、刺激を感じる方もいます。
洗っている最中にしみる、使用後に赤みやかゆみが強くなる場合は、その製品が肌に合っていない可能性があります。
熱いお湯やこすり洗い、洗いすぎも悪化の原因になる
もう一つ気をつけたいのが、身体の洗い方です。
石鹸そのものではなく、熱いお湯や摩擦が原因で症状が強くなっていることもあります。
例えば、ナイロンタオルでゴシゴシ洗ったり、かゆいところに熱いシャワーを当てたりしていませんか?
かゆいところに熱いお湯を当てると、一時的に気持ちよく感じることがあります。
しかし、熱いお湯は皮膚への刺激になり、入浴後の乾燥やかゆみを強める場合があります。
石鹸を変えても症状が変わらない方は、お湯の温度や洗い方も確認してみてください。
アトピーのかゆみに熱いお湯を当てる危険性:
かゆみに熱湯は効く?熱いお湯が気持ちいい理由と危険性を専門家が解説
アトピーは石鹸を使わず、お湯だけで洗ってもいい?

「それなら、石鹸を使わないほうがいいのでしょうか?」
ここが気になる方も多いと思います。
乾燥やかゆみが強い場合は、石鹸を使わずにお湯だけで洗う方法も選択肢になります。
ただし、すべての方に湯洗いが適しているわけではありません。
乾燥やかゆみが強い場合は、石鹸を使わない洗い方も選択肢
「毎日、石鹸で身体を洗わないと不潔になる」
そう思っている方もいるかもしれません。
確かに、身体を清潔に保つことは必要です。
ただ、汗や皮膚表面の軽い汚れは、ぬるま湯でもある程度洗い流すことができます。
日本皮膚科学会の「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024」でも、乾燥が強い場合や洗浄剤による刺激が強い場合には、石鹸の使用を最小限にすることが示されています。
例えば、腕や脚がひどく乾燥していて、石鹸を使うたびにかゆみが増す場合。
その部分だけ石鹸を控え、ぬるま湯でやさしく洗う方法を試すことは考えられます。
石鹸を使わなければ、少なくとも洗浄成分による刺激は避けられます。
ただし、湯洗いにしただけでアトピーが改善するとは限りません。肌の変化を見ながら、自分に合った方法を考えていきましょう。
石鹸が必要な部位や汚れもあるため、肌の状態に合わせて使い分ける
一方で、お湯だけでは落としにくい汚れもあります。
皮脂が多い部分や、日焼け止めなどを塗った部分では、洗浄剤が必要になることがあります。
そのため、石鹸を使うか使わないかを、全身で統一する必要はありません。
乾燥が強い腕や脚はお湯だけにして、汚れが気になる部分には低刺激の洗浄剤を使う。
こうした使い分けも一つの方法です。
また、石鹸を使わない場合でも、熱いお湯で長く洗えば皮膚への負担になります。
ぬるま湯を使い、手でやさしく洗うようにしましょう。
なお、髪をお湯だけで洗う「湯シャン」と、身体を石鹸なしで洗う「湯洗い」は別のものです。頭皮の皮脂やフケが気になる方は、頭皮の状態に合わせて洗い方を考える必要があります。
みらい整体院が考える石鹸とアトピー悪化の関係

ここからは、みらい整体院で実際にアトピーの患者さんと向き合う中で感じてきたことをお話しします。
当院では、皮膚の状態だけでなく、「どんなときにかゆくなるのか」「何をすると乾燥が強くなるのか」といった日常生活での変化も確認しています。
その中で、以前から気になっていることがあります。
乾燥や掻き壊しが強い患者さんほど、入浴後に悪化を訴える傾向
当院の患者さんを見ていると、皮膚の乾燥が強い方や、掻き壊しが多い方ほど、入浴後に乾燥やかゆみがひどくなると話される傾向があります。
肌の状態が比較的落ち着いているときは問題なくても、乾燥が強くなると、いつもと同じ石鹸がしみたり、洗った後にかゆみが増したりする。
こうした変化を訴える方もいます。
もちろん、入浴後に症状が悪化する原因が、すべて石鹸にあるとは考えていません。
お湯の温度や身体の洗い方、季節による乾燥なども関係しているでしょう。
ただ、当院ではこうした患者さんの様子から、肌の状態が悪いときほど、洗浄による負担を考える必要があるのではないかと感じています。
これは当院の臨床観察に基づく考えであり、石鹸とアトピーの重症度の因果関係が証明されたという意味ではありません。
石鹸を控えて湯洗いに変えることで、症状が楽になった方もいる
みらい整体院では、身体を洗った後に乾燥やかゆみが強くなる方に対して、石鹸の使い方を見直していただくことがあります。
その一つが、石鹸を使わず、ぬるま湯だけで身体を洗う方法です。
実際に、洗い方を変えたことで「お風呂上がりのかゆみが前より楽になった」「肌の乾燥が気にならなくなってきた」と話される方もいます。
私は、こうした患者さんの変化を見て、石鹸で皮脂を必要以上に落としてしまうことが、乾燥やかゆみを強める一因になっているのではないかと考えています。
もちろん、洗い方を変えたことだけが症状の変化につながったとは言い切れません。
アトピーの状態は、皮膚科での治療や季節、生活習慣などによっても変わります。
それでも、毎日当たり前のように行っている身体の洗い方を見直すことは、試してみる価値のある工夫だと思っています。
清潔にすることは必要です。
でも、肌がひどく乾燥しているときまで、無理に全身を石鹸で洗う必要があるのでしょうか。
当院では、こうした視点も持ちながら、患者さんそれぞれの肌の状態に合った生活習慣を一緒に考えています。
アトピー肌を刺激しにくい石鹸の選び方と正しい洗い方

石鹸を使う場合も、少し洗い方を変えるだけで肌への刺激を減らせることがあります。
高価な製品を使うことよりも、まずは今の洗い方を見直してみましょう。
石鹸は低刺激で肌に合うものを選ぶ
石鹸やボディソープを選ぶときは、できるだけ刺激が少なく、洗った後に乾燥しにくいものを選びましょう。
ただし、「敏感肌用」「無添加」と書いてあれば、必ず安心というわけではありません。
人によって合う成分は異なりますし、同じ製品でも肌の状態によって刺激を感じることがあります。
使っている最中にしみる、洗った後に肌がつっぱる、かゆみが増すといった場合は、別の製品を検討してもよいでしょう。
また、固形石鹸と液体ボディソープのどちらがよいかも、一概には決められません。
形状だけでなく、洗浄成分や使用後の肌の状態で判断することが大切です。
ぬるま湯でやさしく洗い、こすりすぎない
身体を洗うときは、38〜40℃程度のぬるま湯を目安にしましょう。
石鹸を使う場合は、よく泡立ててから手でやさしく広げます。
ナイロンタオルやスポンジで強くこする必要はありません。
特に、乾燥している部分や掻き壊している部分は、できるだけ摩擦を避けてください。
また、泡が残っていると刺激になる場合があるため、洗浄剤は十分にすすぎましょう。
お風呂から上がった後も、タオルでゴシゴシ拭かず、軽く押さえるように水分を取ります。
毎日のことなので、つい無意識に洗ってしまうかもしれませんが、肌への刺激を減らす意識を持つことが大切です。
入浴後は保湿して皮膚の乾燥を防ぐ
石鹸の使い方を見直すことと同じくらい、入浴後の保湿も重要です。
お風呂から上がったら、できるだけ早く保湿剤を塗るようにしましょう。
乾燥しやすい部分には、肌をこすらず、やさしく広げるように塗ってください。
皮膚科で保湿剤やステロイド外用薬などを処方されている方は、医師の指示どおりに使用しましょう。
石鹸をやめたからといって、薬を自己判断で中止することはおすすめできません。
また、洗い方を変えてもかゆみが続く場合は、石鹸以外の原因が関係していることもあります。
赤みや湿疹がひどくなる、掻き壊しが広がるといった場合は、皮膚科で相談してください。
じゅくじゅくした傷や膿、強い痛み、発熱などがある場合は、感染症の可能性もあるため、早めの受診が必要です。
アトピーを悪化させやすい日常生活のNG習慣:
アトピーで禁止・NGなこと7選|悪化を防ぐために見直したい食事・生活習慣
まとめ|石鹸はアトピー肌の状態に合わせて使い分けよう

石鹸は、アトピーの方にとって必ずしも悪いものではありません。
ただ、乾燥や炎症が強いときは、石鹸で洗うことが負担になる場合があります。
今回お伝えしたかったのは、次の4つです。
-
石鹸の洗浄力が乾燥やかゆみを強めることがある
-
肌の状態によっては、お湯だけで洗う方法も選択肢になる
-
熱いお湯やこすり洗いを避ける
-
保湿と皮膚科での治療も大切にする
みらい整体院では、日常生活の中にある症状の悪化要因にも目を向けています。
「お風呂に入るといつもかゆくなる」とお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
▼実際に湿疹やアトピーが改善した方の体験談はこちら
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※本記事は一般的な医療情報と、みらい整体院の臨床観察・考察を区別して紹介しています。整体施術や洗浄方法の変更によってアトピー性皮膚炎が治癒することを保証するものではありません。

監修者:宿谷 陽一(柔道整復師/施術歴16年)
- アトピー整体施術実績 延べ10,000件
- 幼少期からアトピーを経験
- HPA軸・自律神経・内臓機能に着目した独自整体を提供
- アトピー専門YouTubeチャンネル運営
- アトピー専門整体院を全国に展開
- 皮膚科医との対談実績あり
参考文献・参考情報
医療・皮膚科学関連
- 日本皮膚科学会「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」
- 日本皮膚科学会「接触皮膚炎診療ガイドライン」
- 厚生労働省「アレルギー疾患対策について」
- 公益財団法人 長寿科学振興財団「腸内フローラ」
HPA軸・ストレス研究関連
- Association between Stress and the HPA Axis in the Atopic Dermatitis(PubMed収載論文)
- Evaluation of hypothalamic-pituitary-adrenal axis in patients with atopic dermatitis(PubMed収載論文)
- Vaughn AR, Notay M, Clark AK, et al. The Gut-Skin Axis in Health and Disease: A Paradigm With Therapeutic Implications.
※本記事内で紹介している生活習慣や整体的アプローチは、 医療行為の代替ではなく、 身体全体の状態を整えるための補助的な考え方として紹介しています。
私の名前は宿谷陽一と申します。
柔道整復師として16年の経験があります。
私自身、幼少期からアトピーに苦しみ、ステロイドや薬を使っても改善しない時期を経験してきました。体重が12kgも激減し、全身から浸出液が止まらないほど重症化したこともあります。
そんな絶望的な状況の中、妻と生まれたばかりの娘を抱きしめたいという強い思いから、アトピー克服のための研究を重ね、試行錯誤の結果、ついに綺麗な肌を手に入れることができました。
この経験から、「アトピーで困っている人を一人でも多く救いたい」という思いが強くなり、当院の「アトピー整体」を考案しました。
アトピー克服には乗り越えるべき壁がありますが、叶えたい未来があるなら、私は自信を持って当院のアトピー整体をおすすめします。




