赤ちゃんの耳に赤みやフケ、黄色いかさぶたのようなものを見つけると、「このままで大丈夫?」「ちゃんときれいに治るの?」と心配になりますよね。
こうした症状は、赤ちゃんにみられる「乳児脂漏性湿疹」の可能性があります。乳児期にみられる皮膚トラブルの一つですが、似た症状でも別の皮膚炎などの場合があるため、症状の特徴を知っておくことが大切です。
この記事では、赤ちゃんの耳にできる脂漏性湿疹の症状や原因、自宅でのケア、病院を受診する目安までわかりやすく解説します。
赤ちゃんの耳の脂漏性湿疹とは?症状と特徴

乳児脂漏性湿疹では、皮脂の分泌が多い部分を中心に、赤みやフケのような皮むけ、黄色っぽいかさぶたなどがみられることがあります。
耳だけでなく頭皮や顔にも症状が出ることがあるため、まずは「どんな症状が、どこに出ているのか」を確認してみましょう。
赤ちゃんの耳に見られる赤み・フケ・黄色いかさぶた
赤ちゃんの耳周辺では、赤みのほか、白いフケのような皮むけや、皮脂が固まったような黄色っぽいかさぶたがみられることがあります。
見つけると「汚れているのかな?」と思うかもしれませんが、無理にはがしたり強くこすったりすると、デリケートな皮膚を傷つける可能性があります。
まずは触りすぎず、症状の広がりや皮膚の状態を確認することが大切です。
耳のどこに出やすい?頭皮や顔にもみられる症状
脂漏性湿疹は耳周辺だけに出るとは限りません。
頭皮や眉毛の周辺など、皮脂の多い場所にも症状がみられることがあります。そのため、耳に湿疹を見つけたら、頭皮や顔にも赤み、フケ、かさぶたなどがないか一緒に確認してみましょう。
ただし、赤ちゃんの湿疹にはさまざまな原因があります。見た目だけで「脂漏性湿疹」と決めつけないことも大切です。
生後何か月に多い?発症時期と治るまでの経過
乳児脂漏性湿疹は、生後早い時期の赤ちゃんにみられる皮膚トラブルです。
「いつまで続くの?」と心配になると思いますが、症状の程度や経過には個人差があります。
大切なのは、月齢だけで判断するのではなく、赤みが強くなっていないか、ジュクジュクしていないか、症状が広がっていないかなど、皮膚の変化を見ていくことです。
症状が強い場合やなかなか改善しない場合には、自己判断を続けず、小児科や皮膚科へ相談しましょう。
赤ちゃんの耳に脂漏性湿疹ができる原因

「洗い方が悪かったのかな?」と心配になるかもしれませんが、乳児脂漏性湿疹は単純に不潔だから起こるものではありません。
赤ちゃん特有の皮脂分泌や皮膚の未熟さなど、いくつかの要因が関係すると考えられています。
赤ちゃんは皮脂の分泌が多い?乳児脂漏性湿疹が起こる理由
生まれて間もない赤ちゃんは、皮脂の分泌が活発な時期があります。
そのため、頭皮や顔、耳の周辺など皮脂の多い場所では、フケやベタつき、黄色っぽいかさぶたなどの症状が現れることがあります。
「きれいにしなきゃ」と何度も洗う必要はありません。むしろ強くこすると赤ちゃんの皮膚への刺激になるため、やさしくケアすることが大切です。
ホルモンやマラセチアは関係する?脂漏性湿疹の原因
乳児脂漏性湿疹には、皮脂分泌に影響するホルモンや、皮膚に存在する「マラセチア」という酵母(真菌)の一種などが関係すると考えられています。
ただし、「これだけが原因」と一つに決められるものではありません。
そのため、原因を一つずつ探して取り除こうとするより、まずは赤ちゃんの皮膚を刺激しないケアを続けることが大切です。
乾燥や摩擦などの刺激で悪化することはある?
赤ちゃんの皮膚はデリケートなため、乾燥や摩擦などの刺激にも注意が必要です。
耳をゴシゴシ洗う、かさぶたを無理にはがす、何度も触るといったケアは避けましょう。
では、耳にできた湿疹が「脂漏性湿疹なのか、それともアトピーなのか」は、どう考えればよいのでしょうか。
次の章では、乳児湿疹・脂漏性湿疹・アトピー性皮膚炎の違いをわかりやすく解説します。
赤ちゃんの耳の脂漏性湿疹と乳児湿疹・アトピーの違い

赤ちゃんの耳に湿疹があると、「もしかしてアトピー?」と心配になるママも多いと思います。
ただし、赤ちゃんにできる湿疹をすべてアトピー性皮膚炎と考える必要はありません。まずは、それぞれの言葉の違いを知っておきましょう。
乳児湿疹と脂漏性湿疹は何が違う?
「乳児湿疹」は、赤ちゃんの時期にみられるさまざまな湿疹をまとめて表す言葉として使われます。
その中で、頭皮や顔、耳周辺など皮脂の多い部分に赤みやフケ、黄色っぽいかさぶたなどがみられるものが、乳児脂漏性湿疹です。
つまり、「乳児湿疹」という大きなくくりの中で、脂漏性湿疹として考えられる症状があるとイメージすると分かりやすいでしょう。
脂漏性湿疹とアトピー性皮膚炎の違い
脂漏性湿疹とアトピー性皮膚炎は、どちらも赤みや湿疹がみられるため、見た目が似ていることがあります。
一方、アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能や炎症など複数の要因が関係し、痒みを伴う湿疹が良くなったり悪くなったりしながら続くことが特徴の一つです。
そのため、耳に湿疹があるという理由だけで「アトピーになった」と判断することはできません。
写真や見た目だけで判断できる?
インターネットで症例写真を探して、「うちの子と似ている」と感じることもあるでしょう。
しかし、赤ちゃんの皮膚トラブルは見た目が似ていることがあり、写真だけで脂漏性湿疹やアトピー性皮膚炎を判断するのは難しい場合があります。
症状が長引く、強い痒みがある、ジュクジュクしている、範囲が広がっているなど気になる変化がある場合は、小児科や皮膚科に相談しましょう。
では、脂漏性湿疹が疑われるとき、家庭ではどのようにケアすればよいのでしょうか。
次の章では、赤ちゃんの耳を傷つけない洗い方や、かさぶた・保湿のケア方法について解説します。
赤ちゃんの耳の脂漏性湿疹の治し方と自宅ケア

赤ちゃんの耳に脂漏性湿疹がみられると、「早く治してあげたい」と思いますよね。
大切なのは、かさぶたを無理に取ることではなく、皮膚を傷つけないようにやさしくケアすることです。症状が強い場合は、自宅だけで何とかしようとせず医療機関へ相談しましょう。
耳や頭皮を刺激しない正しい洗い方
汗や皮脂などの汚れは、赤ちゃんの皮膚を強くこすらず、やさしく洗い流します。
耳の溝や耳の後ろは汚れが残りやすいため丁寧に洗い、洗った後は水分をやさしく拭き取りましょう。
「清潔にしなければ」とゴシゴシ洗うのは逆効果です。赤ちゃんのデリケートな皮膚に刺激を与えないことを優先してください。
黄色いかさぶたは取っていい?安全な対処法
黄色いかさぶたを見ると、つい取りたくなるかもしれません。
しかし、爪などで無理にはがすと皮膚を傷つけ、出血や炎症につながることがあります。
取れにくいかさぶたを無理にはがす必要はありません。入浴や洗浄で自然にやわらかくなったものを、皮膚を傷つけない範囲でやさしくケアしましょう。
脂漏性湿疹にも保湿は必要?ワセリン・保湿剤の使い方
「脂っぽい湿疹なのに保湿していいの?」と迷う方もいるでしょう。
赤ちゃんの皮膚の状態によって必要なケアは異なります。乾燥している部分には保湿剤が使われることがありますが、ジュクジュクしている、赤みが強いなどの場合は、自己判断でさまざまなものを塗り重ねず医師に相談しましょう。
ワセリンなどを使用する場合も、赤ちゃんの皮膚の状態に合わせることが大切です。
塗り薬やステロイドによる治療が必要になる場合
炎症が強い場合などには、診察のうえで塗り薬が処方されることがあります。
「赤ちゃんにステロイドを使って大丈夫?」と不安になるかもしれませんが、必要性や薬の強さ、使用期間は症状によって異なります。
自己判断で使用したり中止したりせず、処方された場合は医師から説明された塗り方や期間を確認しましょう。
赤ちゃんに市販薬を自己判断で使ってもいい?
赤ちゃんの皮膚は大人よりデリケートです。
「湿疹用だから大丈夫」と大人用の薬を塗ったり、症状だけを見て市販薬を選んだりするのは避けましょう。
特に耳周辺は、症状の場所によって注意が必要です。薬を使用したい場合は、小児科・皮膚科や薬剤師へ相談すると安心です。
脂漏性湿疹を悪化させないために避けたいNGケア
特に避けたいのは、かさぶたを無理にはがす・耳を強くこする・何度も洗う・自己判断で薬を塗るといったケアです。
「早く治したい」という気持ちからケアをやりすぎるより、赤ちゃんの皮膚を刺激しないことを意識しましょう。
そして、適切にケアしていても湿疹が改善しなかったり、ジュクジュクや腫れが出てきたりする場合があります。
次の章では、赤ちゃんの耳の脂漏性湿疹で小児科・皮膚科を受診したほうがよい目安を解説します。
赤ちゃんの耳の脂漏性湿疹で病院へ行く目安

「このくらいの湿疹で病院へ行ってもいいの?」と迷うママもいるでしょう。
赤ちゃんの耳の湿疹は、症状が強い、悪化している、なかなか治らない場合には、脂漏性湿疹だと自己判断せず医師に相談することが大切です。
ジュクジュク・膿・強い赤み・腫れなど注意したい症状
耳の湿疹がジュクジュクしている、膿のようなものが出る、赤みや腫れが強くなっている場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
発熱がある、元気がない、ミルクや母乳の飲みが悪いなど、皮膚以外の変化がある場合も注意が必要です。
なかなか治らない・繰り返す場合も医師へ相談を
自宅でやさしくケアしていても改善しない、湿疹が広がってきた、何度も繰り返すといった場合も受診を検討しましょう。
脂漏性湿疹に似ていても、アトピー性皮膚炎など別の皮膚トラブルの場合があります。
「もう少し様子を見たほうがいいかな」と迷う場合でも、気になる状態が続いているなら相談して構いません。
小児科と皮膚科はどっち?受診先の選び方
耳の湿疹や皮膚症状が中心なら、皮膚科が相談先の一つです。
一方、発熱や元気がないなど皮膚以外の症状もある場合は、普段診てもらっている小児科へ相談する方法があります。
どちらへ行けばよいか迷った場合は、まずかかりつけの小児科へ相談してもよいでしょう。
診察時に医師へ伝えるとよいこと
受診するときは、**「いつから」「どこに」「どのような症状があるか」「自宅で何をしたか」**を伝えられるようにしておくと、診察時の情報になります。
症状が良くなったり悪くなったりする場合は、変化が分かる写真を撮っておくのも一つの方法です。
赤ちゃんの耳の湿疹は、ママだけで「脂漏性湿疹なのか」「アトピーなのか」を判断する必要はありません。気になる変化があれば、医師に確認してもらいましょう。
次の章では、「将来アトピーになる?」「ママの食事や母乳は関係する?」など、赤ちゃんの脂漏性湿疹についてよくある疑問に簡潔にお答えします。
赤ちゃんの耳の脂漏性湿疹についてよくある質問

最後に、赤ちゃんの脂漏性湿疹について、ママからよく聞かれる疑問を簡潔に整理します。
Q. 脂漏性湿疹があると将来アトピーになりますか?
脂漏性湿疹があるからといって、それだけで将来アトピー性皮膚炎になると決まるわけではありません。
脂漏性湿疹とアトピー性皮膚炎は異なる皮膚トラブルです。ただし、赤ちゃんの湿疹は見た目だけでは判断しにくいこともあります。
痒みが強い、湿疹を繰り返す、なかなか改善しない場合は、小児科や皮膚科で確認してもらいましょう。
Q. ママの食事や母乳は脂漏性湿疹に関係しますか?
ママの食事だけを脂漏性湿疹の原因と考え、自己判断で特定の食品を制限する必要はありません。
「私が食べたものが悪かったのかな?」と心配になるかもしれませんが、乳児脂漏性湿疹には赤ちゃんの皮脂分泌など複数の要因が関係します。
母乳や食物アレルギーについて気になることがある場合も、自己判断で除去食を始めるのではなく、医師に相談しましょう。
Q. 脂漏性湿疹は繰り返すことがありますか?
いったん落ち着いても、再び皮膚症状がみられることはあります。
大切なのは、「また脂漏性湿疹だから大丈夫」と決めつけないことです。
以前と症状が違う、強い痒みがある、ジュクジュクする、長引いている場合には、別の皮膚トラブルも考えて医療機関へ相談しましょう。
赤ちゃんの耳に湿疹があると、小さな変化でも心配になるものです。しかし、ママだけで病名を判断する必要はありません。
最後に、ここまでの内容を**「自宅でできること」と「病院へ相談する目安」**に絞ってまとめます。
まとめ|赤ちゃんの耳の脂漏性湿疹は状態に合わせたケアを

赤ちゃんの耳に赤みやフケ、黄色いかさぶたを見つけると、「ちゃんと治るのかな?」と心配になると思います。
乳児脂漏性湿疹が疑われる場合は、かさぶたを無理にはがしたり強く洗ったりせず、赤ちゃんの皮膚を刺激しないようにやさしくケアすることが大切です。
一方で、ジュクジュクする、膿が出る、赤みや腫れが強い、なかなか改善しないといった場合は、「脂漏性湿疹だから大丈夫」と自己判断せず、小児科や皮膚科へ相談しましょう。
また、耳の湿疹があるからといって、すぐにアトピー性皮膚炎と決まるわけではありません。湿疹を繰り返す、痒みが強いなど気になる症状が続く場合は、まず医師に皮膚の状態を確認してもらうことが大切です。
赤ちゃんの皮膚は日々変化します。ママだけで「何とか治さなければ」と抱え込まず、気になる変化があれば専門家に相談しながら、その子の状態に合ったケアを続けていきましょう。
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※本記事は、皮膚科学・腸内環境・自律神経・ストレス医学に関する国内外の研究、および当院での臨床経験をもとに作成しています。
湿疹やアトピーは個人差が大きく、 症状によって必要な検査・治療は異なります。
気になる症状がある場合は、必ず医療機関へご相談ください。

監修者:宿谷 陽一(柔道整復師/施術歴16年)
- アトピー整体施術実績 延べ10,000件
- 幼少期からアトピーを経験
- HPA軸・自律神経・内臓機能に着目した独自整体を提供
- アトピー専門YouTubeチャンネル運営
- アトピー専門整体院を全国に展開
- 皮膚科医との対談実績あり
参考文献・参考情報
医療・皮膚科学関連
- 日本皮膚科学会「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」
- J-STAGE「皮脂マラセチアと皮膚疾患」
HPA軸・ストレス研究関連
- Association between Stress and the HPA Axis in the Atopic Dermatitis(PubMed収載論文)
- Evaluation of hypothalamic-pituitary-adrenal axis in patients with atopic dermatitis(PubMed収載論文)
- Vaughn AR, Notay M, Clark AK, et al. The Gut-Skin Axis in Health and Disease: A Paradigm With Therapeutic Implications.
※本記事内で紹介している生活習慣や整体的アプローチは、 医療行為の代替ではなく、 身体全体の状態を整えるための補助的な考え方として紹介しています。
私の名前は宿谷陽一と申します。
柔道整復師として16年の経験があります。
私自身、幼少期からアトピーに苦しみ、ステロイドや薬を使っても改善しない時期を経験してきました。体重が12kgも激減し、全身から浸出液が止まらないほど重症化したこともあります。
そんな絶望的な状況の中、妻と生まれたばかりの娘を抱きしめたいという強い思いから、アトピー克服のための研究を重ね、試行錯誤の結果、ついに綺麗な肌を手に入れることができました。
この経験から、「アトピーで困っている人を一人でも多く救いたい」という思いが強くなり、当院の「アトピー整体」を考案しました。
アトピー克服には乗り越えるべき壁がありますが、叶えたい未来があるなら、私は自信を持って当院のアトピー整体をおすすめします。




