妊娠が分かり、「今まで使っていたアトピーの薬を続けても大丈夫?」「ステロイドを塗ると赤ちゃんに影響しない?」と不安になっていませんか?
結論からいうと、妊娠中でも使用できるアトピーの薬はあります。妊娠したからといって、すべての薬をやめる必要はありません。
大切なのは、薬の種類や症状、使用量などを確認し、自己判断で中止・変更せず医師や薬剤師へ相談することです。
この記事では、妊娠中のアトピーに使われる塗り薬・飲み薬・市販薬と、胎児への影響を考えるうえで知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。
妊娠中にアトピーに効く薬は?妊婦が使える薬と安全性の結論

妊娠中でも、アトピー性皮膚炎の治療を行うことはできます。
代表的な治療として、ステロイド外用薬や保湿剤があり、かゆみが強い場合には症状や薬剤を考慮したうえで抗ヒスタミン薬などが選択されることもあります。
「妊娠中=薬を使えない」と考えるのではなく、妊娠中でも使用できる治療を医師と相談しながら選ぶことが大切です。
| 治療 | 妊娠中の基本的な考え方 |
|---|---|
| 保湿剤 | 皮膚バリアを保つ基本的なスキンケアとして使用 |
| ステロイド外用薬 | 通常の使用であれば妊娠中も使用できる |
| 抗ヒスタミン薬 | かゆみなどの症状に応じて薬剤を選択 |
| その他の外用薬 | 薬剤ごとに妊娠中の使用を医師が判断 |
| 全身治療 | 重症度や治療上の有益性、胎児への影響などを考えて専門医が判断 |
妊娠中でも使用できるアトピーの薬はある
日本皮膚科学会・日本アレルギー学会の「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024」では、妊娠中のステロイド外用薬について、通常の使用であれば安全であり、胎児への影響を過度に心配せず使用してよいとされています。
また、妊娠中の抗ヒスタミン薬についても、使用と先天異常や流産などの胎児リスク増加との関連は認められていないとされています。
ただし、「どの薬でも自由に使ってよい」という意味ではありません。現在の症状や使用している薬を医師に伝え、適切な治療を選びましょう。
妊娠したからといって薬を自己判断でやめない
妊娠が分かると、「赤ちゃんのために薬を全部やめた方がいいのでは」と考える方もいるでしょう。
しかし、自己判断で薬を中止した結果、皮膚の炎症やかゆみが強くなることがあります。
特に、かゆみで眠れない、掻き壊しが増える、炎症が広範囲に広がるなどの場合は、妊娠していることを皮膚科医に伝えたうえで治療方針を相談してください。
薬による奇形や胎児への影響はどう考える?
妊娠中に薬を使用するときは、「使った・使わなかった」だけで安全性を判断するわけではありません。
薬の種類、使用量、使用期間、使用部位、妊娠時期などを含めて考える必要があります。
特に「妊娠に気づかず薬を使ってしまった」という場合でも、薬を使用したという事実だけで胎児への影響が決まるわけではありません。
薬の名前や使用量、使用した期間が分かるものを用意し、医師や薬剤師へ相談しましょう。
妊娠中に使えるアトピーの塗り薬・外用薬

アトピー性皮膚炎の治療では、皮膚の炎症を抑える外用薬と、皮膚のバリア機能を補う保湿剤が重要です。
妊娠中だからといって、必要な外用治療をすべて避ける必要はありません。
ステロイド外用薬は妊娠中にも使用される
「妊娠中にステロイドを塗っても大丈夫?」と心配される方は多いでしょう。
日本皮膚科学会のガイドラインでは、妊娠中のステロイド外用薬は通常の使用であれば安全とされています。
妊娠中のステロイド外用薬の使用と、先天奇形、早産、胎児死亡などとの関連は認められていません。
一方、高ランクのステロイド外用薬を大量・長期間使用することについては、母体への影響も考慮して避けることが望ましいとされています。
そのため、「ステロイドだから危険」「弱い薬なら必ず安全」と自分で判断するのではなく、炎症の強さや部位などに合った薬を必要な範囲で使用することが大切です。
特に顔、首、体、手足などでは皮膚の状態も異なります。処方された塗り方や使用期間を確認しましょう。
保湿剤は皮膚バリアを守る基本的なケア
アトピー性皮膚炎では、皮膚のバリア機能が低下し、水分が逃げやすい状態になっています。
そのため、保湿剤を使用して角質層の水分を保ち、外部からの刺激を受けにくい状態にすることが基本的なスキンケアになります。
ただし、保湿剤は炎症そのものを抑える薬とは役割が異なります。
赤みや強いかゆみがあるのに「妊娠中だから保湿だけで我慢しよう」と考えず、炎症が強い場合には皮膚科へ相談してください。
また、保湿剤を塗った後に明らかにかゆみや赤みが強くなる場合は、製品が現在の皮膚状態に合っているかを見直す必要があります。
アトピーの保湿剤の選び方と、塗るとかゆくなる原因:
アトピーに保湿剤はダメ?塗るとかゆくなる原因と正しい保湿方法を解説
タクロリムスなどステロイド以外の外用薬は医師と相談して選ぶ
アトピー性皮膚炎には、ステロイド以外にも炎症を抑える外用薬があります。
ただし、妊娠中の使用に関するデータや添付文書上の扱いは薬剤によって異なります。
「ステロイドではないから安全」「塗り薬だから胎児には影響しない」と一括して判断せず、妊娠していることを処方医へ伝えたうえで使用する薬を確認しましょう。
現在使用している薬がある場合は、商品名や薬剤名が分かるお薬手帳などを持参すると相談しやすくなります。
妊娠に気づかず塗り薬を使ってしまったら?
まず、使用しただけで「赤ちゃんに影響が出る」と決まるわけではありません。
慌てて自己判断するのではなく、
・薬の名前
・薬の強さ
・塗った部位
・使用した量
・使用した期間
・使用した時期
を確認しましょう。
国立成育医療研究センターの「妊娠と薬情報センター」では、妊娠していることを知らずに薬を使ってしまった場合を含め、妊娠中の薬に関する相談を受け付けています。
不安が強い場合は、皮膚科や産婦人科だけで抱え込まず、こうした専門的な相談窓口を利用する方法もあります。
妊娠中にアトピーの飲み薬は使える?

妊娠中でも、症状によって飲み薬が検討されることがあります。
ただし、外用薬以上に薬剤ごとの判断が重要になるため、妊娠前から飲んでいた薬も含めて医師に確認しましょう。
かゆみに使う抗ヒスタミン薬は妊娠中にも選択される
アトピーのかゆみに対して、抗ヒスタミン薬が使用されることがあります。
日本皮膚科学会のガイドラインでは、妊娠中の抗ヒスタミン薬の使用と、先天異常や流産などの胎児リスク増加との関連は認められていないとされています。
ロラタジンやセチリジンなど、一部の薬については比較的多くの妊娠中の使用データがあります。
ただし、抗ヒスタミン薬には複数の種類があります。
「抗ヒスタミン薬なら何でも大丈夫」と考えて市販薬を自己判断で服用するのではなく、妊娠していることを医師や薬剤師に伝えて選びましょう。
その他の内服薬は症状・薬の種類・妊娠時期を考えて選ぶ
症状が強く、外用治療だけでは十分にコントロールできない場合には、より専門的な治療が検討されることもあります。
その場合は、アトピーの重症度、これまで行った治療、妊娠時期、母体に治療を行うメリット、胎児への影響に関する情報などを踏まえて判断します。
「妊娠中に効果が高い薬」を自己判断で探すのではなく、現在の症状に対して必要な治療を皮膚科医と相談することが重要です。
飲んでいた薬を妊娠判明後に自己判断で中止しない
妊娠が分かって不安になり、それまで飲んでいた薬を急にやめたくなることもあるでしょう。
しかし、薬によっては中止することによる症状への影響も考える必要があります。
妊娠が分かったら、薬を勝手に中止・減量するのではなく、処方した医師へ早めに妊娠を伝えましょう。
妊娠中のアトピーに市販薬を使っても大丈夫?

市販薬だから妊娠中も自由に使える、とは限りません。
アトピーや湿疹に使用される市販の塗り薬には、ステロイドなどの有効成分を含む製品もあります。
市販薬も「市販だから安全」とは限らない
「処方薬より市販薬の方が弱そうだから安心」と考える方もいるかもしれません。
しかし、薬の安全性は「市販か処方薬か」だけでは判断できません。
同じ湿疹用の薬でも成分や強さは異なります。また、アトピーだと思っていても、接触皮膚炎や感染症など別の皮膚疾患の場合があります。
特に症状が強い、広範囲に広がっている、何度も繰り返している場合には、市販薬だけで長期間様子を見ず皮膚科へ相談しましょう。
購入前に薬剤師へ妊娠週数・症状・使用中の薬を伝える
薬局で市販薬を購入する場合は、少なくとも次の情報を薬剤師へ伝えましょう。
・妊娠何週か
・症状がある部位
・湿疹が出ている範囲
・症状が始まった時期
・現在使用している処方薬や市販薬
・薬や化粧品などでアレルギーを起こした経験
パッケージだけを見て自己判断するより、現在の状況を伝えたうえで相談する方が安全です。
妊娠中にアトピー症状が変化する理由と悪化させないための対策

妊娠中にアトピーが悪化する方もいれば、大きく変わらない方もいます。
そのため、「妊娠すると必ずアトピーが悪化する」と考える必要はありません。
妊娠による免疫・ホルモンなどの変化が皮膚症状に影響する可能性
妊娠中は、母体の中で赤ちゃんを育てるために免疫やホルモンなどさまざまな身体の変化が起こります。
こうした変化が、もともと持っているアトピー性皮膚炎の経過に影響する可能性があります。
一方、アトピー性皮膚炎は一つの原因だけで起こる病気ではありません。
皮膚バリア機能、免疫反応、遺伝的要因、環境、乾燥、汗、摩擦、ストレスなど複数の要因が関係します。
「妊娠中だからホルモンだけが原因」と決めつけず、どのような状況で症状が変化しているのかを見ることが大切です。
保湿・入浴・衣類など皮膚への刺激を減らす
薬による治療とあわせて、毎日の皮膚への刺激を減らすことも重要です。
例えば、
・肌に合う保湿剤を使用する
・入浴時に強くこすらない
・熱すぎるお湯を避ける
・汗をかいたまま長時間放置しない
・肌への摩擦が強い衣類を避ける
など、できることから始めてみましょう。
妊娠中は「赤ちゃんのために何か特別なことをしなければ」と考えやすい時期ですが、極端な食事制限や自己流のサプリメント、民間療法を無理に始める必要はありません。
アトピーを悪化させる汗・乾燥・ストレスなどの原因と対策:
アトピーを悪化させるものとは?食べ物・ストレス・汗・生活習慣など主な原因と対策
みらい整体院ではストレス・睡眠など身体全体の状態にも着目する
ここからは、みらい整体院がアトピーの方をみるうえで大切にしている臨床的な考え方です。
医学研究では、アトピー性皮膚炎と心理的ストレス、HPA軸、コルチゾール反応、皮膚バリアなどの関係が研究されています。
HPA軸とは、「視床下部・下垂体・副腎」を介してストレスへの反応などを調節する身体の仕組みです。
ただし、「HPA軸の問題がアトピーの唯一の原因」ということが医学的に確立されているわけではありません。
みらい整体院では、アトピーを皮膚だけの問題として捉えず、皮膚の状態に加えて、ストレス、睡眠、生活リズム、自律神経、身体の緊張などを含めて身体全体を見ることを大切にしています。
特に妊娠中は身体そのものが大きく変化する時期です。
「薬を使わず整体で治す」と考えるのではなく、必要な皮膚科・産婦人科の治療を受けながら、睡眠や休息、身体への負担など、日常生活で整えられる部分にも目を向けることが大切だと考えています。
妊娠中のアトピーで皮膚科へ相談した方がよい症状

妊娠中だからといって、アトピーの症状を我慢し続ける必要はありません。
特に症状が強くなっている場合は、早めに皮膚科へ相談しましょう。
かゆみが強い・眠れない・炎症が広がる場合は皮膚科へ
次のような場合は、セルフケアだけで長く様子を見ず医療機関へ相談してください。
・かゆみが強く、夜に眠れない
・湿疹や赤みが急速に広がっている
・掻き壊しが増えている
・ジュクジュクしている
・黄色いかさぶたや膿がある
・痛みや熱感が強い
・これまでの治療で症状をコントロールできない
ジュクジュクや膿、強い痛みなどがある場合は、アトピーの悪化だけでなく感染を伴っている可能性もあります。
受診時は妊娠週数・使用中の薬・症状の経過を伝える
皮膚科を受診するときは、「妊娠しています」と伝えるだけでなく、妊娠週数も伝えましょう。
さらに、
・現在使用している塗り薬
・飲んでいる薬
・市販薬やサプリメント
・いつから悪化したか
・以前の治療歴
・薬や化粧品のアレルギー歴
なども伝えると治療方針を考える材料になります。
お薬手帳があれば持参してください。
皮膚科で処方された薬について産婦人科にも共有しておくと、妊娠経過を含めて確認しやすくなります。
なお、出産後・授乳中も薬の考え方は妊娠中とまったく同じではありません。授乳中であることを医師や薬剤師へ伝え、使用する薬を確認してください。
妊娠中のアトピーの薬についてよくある質問

妊娠中にステロイドを塗っても大丈夫ですか?
妊娠中でも、ステロイド外用薬は通常の使用であれば使用できます。
日本皮膚科学会のガイドラインでも、通常使用であれば安全とされています。ただし、高ランクのステロイド外用薬を大量・長期間使用することは避けることが望ましいため、医師の指示に沿って使用してください。
妊娠に気づかずアトピーの薬を使ってしまいました。大丈夫ですか?
薬を使用したという事実だけで、胎児への影響が決まるわけではありません。
使用した薬の名前、量、期間、使用した妊娠時期などを確認し、医師や薬剤師へ相談してください。
薬に関する不安が強い場合は、国立成育医療研究センター「妊娠と薬情報センター」の相談窓口を利用する方法もあります。
妊娠中にアトピーのかゆみ止めは飲めますか?
妊娠中にも抗ヒスタミン薬が使用されることがあります。
日本皮膚科学会のガイドラインでは、妊娠中の抗ヒスタミン薬使用と先天異常や流産などの胎児リスク増加との関連は認められていません。
ただし、薬剤によってデータが異なるため、市販薬を含めて医師や薬剤師へ相談してください。
妊娠したらアトピーの薬は全部やめた方がいいですか?
自己判断ですべての薬を中止する必要はありません。
薬をやめることで皮膚炎やかゆみが悪化する可能性もあります。妊娠が分かったら、現在使用している薬を処方した医師に伝え、続ける薬・変更する薬があるかを確認しましょう。
まとめ|妊娠中もアトピーの薬を自己判断で我慢しないことが大切
妊娠中でも使用できるアトピーの薬はあります。
大切なのは、「妊娠中だから薬は全部危険」と考えるのではなく、薬の種類や症状に応じて適切な治療を選ぶことです。
・ステロイド外用薬は通常の使用であれば妊娠中も使用できる
・抗ヒスタミン薬も症状に応じて選択されることがある
・市販薬を含め、自己判断で薬を開始・中止しない
・症状が強い場合は我慢せず皮膚科へ相談する
みらい整体院では、皮膚科での治療を否定するのではなく、必要な医療を受けながら、ストレス・睡眠・生活リズム・身体の緊張なども含めて身体全体を見ることを大切にしています。
妊娠中のアトピーで「皮膚への治療だけでなく、身体全体についても相談したい」という方は、みらい整体院へご相談ください。
▼実際に湿疹やアトピーが改善した方の体験談はこちら
患者様の声ページ
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HPA軸とアトピーの関係を見る
※本記事は一般的な医学情報を提供するもので、個別の薬の使用可否を判断するものではありません。妊娠中の薬の開始・中止・変更については、必ず医師または薬剤師へご相談ください。

監修者:宿谷 陽一(柔道整復師/施術歴16年)
- アトピー整体施術実績 延べ10,000件
- 幼少期からアトピーを経験
- HPA軸・自律神経・内臓機能に着目した独自整体を提供
- アトピー専門YouTubeチャンネル運営
- アトピー専門整体院を全国に展開
- 皮膚科医との対談実績あり
参考文献・参考情報
医療・皮膚科学関連
HPA軸・ストレス研究関連
私の名前は宿谷陽一と申します。
柔道整復師として16年の経験があります。
私自身、幼少期からアトピーに苦しみ、ステロイドや薬を使っても改善しない時期を経験してきました。体重が12kgも激減し、全身から浸出液が止まらないほど重症化したこともあります。
そんな絶望的な状況の中、妻と生まれたばかりの娘を抱きしめたいという強い思いから、アトピー克服のための研究を重ね、試行錯誤の結果、ついに綺麗な肌を手に入れることができました。
この経験から、「アトピーで困っている人を一人でも多く救いたい」という思いが強くなり、当院の「アトピー整体」を考案しました。
アトピー克服には乗り越えるべき壁がありますが、叶えたい未来があるなら、私は自信を持って当院のアトピー整体をおすすめします。




