赤ちゃんの顔や頭に赤いブツブツや黄色っぽいかさぶたができると、「これは乳児湿疹?それとも脂漏性湿疹?」と心配になりますよね。特に初めての子育てでは、アトピー性皮膚炎ではないかと不安になるママもいるでしょう。
結論からいうと、**乳児湿疹は赤ちゃんにみられる湿疹の総称で、乳児脂漏性湿疹はその中の一つです。**つまり、「乳児湿疹と脂漏性湿疹」という2つの病気を比べるというより、乳児湿疹の中に脂漏性湿疹が含まれていると考えると理解しやすくなります。
この記事では、乳児脂漏性湿疹の見た目や出やすい場所、アトピー性皮膚炎や新生児ニキビとの違い、自宅でのケア、病院を受診する目安まで、子育て中のママにわかりやすく解説します。
脂漏性湿疹と乳児湿疹の違いを先に確認|赤ちゃんの症状を見分けるポイント

脂漏性湿疹と乳児湿疹の大きな違いは、「特定の湿疹を指す言葉」なのか「赤ちゃんにみられる湿疹の総称」なのかという点です。
赤ちゃんの皮膚トラブルをまとめて「乳児湿疹」と呼ぶことがあり、その中には乳児脂漏性湿疹をはじめ、さまざまな皮膚トラブルが含まれます。
そのため、「脂漏性湿疹か乳児湿疹か」の二択で考える必要はありません。
脂漏性湿疹と乳児湿疹の違いは?発症部位・見た目・経過を比較
違いを簡単に整理すると、次のようになります。
| 比較ポイント | 乳児脂漏性湿疹 | 乳児湿疹 |
|---|---|---|
| 意味 | 乳児期にみられる湿疹の一つ | 乳児期にみられる湿疹の総称 |
| 見た目 | 黄色っぽいフケ、脂っぽいかさぶた、赤みなど | 湿疹の種類によって異なる |
| 出やすい場所 | 頭皮、生え際、眉毛周辺、顔など | 顔、頭、首、体などさまざま |
| かゆみ | 強くないこともある | 原因や種類によって異なる |
| 発症時期 | 生後早い時期にみられやすい | 種類によって異なる |
| 経過 | 成長とともに軽快することも多い | 湿疹の種類によって異なる |
大切なのは、「乳児湿疹」という名前だけでは湿疹の種類までは分からないということです。
乳児脂漏性湿疹で見られやすい赤み・フケ・かさぶたの特徴
乳児脂漏性湿疹では、頭皮や生え際、眉毛周辺などに、黄色っぽいフケや脂っぽいかさぶた、赤みなどがみられることがあります。
「頭に黄色いかさぶたのようなものがついている」「眉毛のあたりがカサカサしている」といった変化から気づくママもいます。
ただし、インターネット上の写真と似ているからといって、乳児脂漏性湿疹だと断定することはできません。赤ちゃんの皮膚症状は似て見えることがあるため、写真はあくまで特徴を理解する参考として考えましょう。
新生児ニキビやアトピー性皮膚炎との違いも簡単に確認
赤ちゃんの顔にできる湿疹には、乳児脂漏性湿疹以外にも新生児ニキビやアトピー性皮膚炎などがあります。
新生児ニキビでは、頬や額などにニキビのような赤いブツブツがみられることがあります。
一方、アトピー性皮膚炎では、かゆみを伴う湿疹がよくなったり悪くなったりしながら続くことなどが特徴です。
ただし、乳児期は見た目だけでは区別が難しい場合があります。「この見た目だから絶対に○○」と自己判断しないことが大切です。
乳児脂漏性湿疹の症状と見分け方|どこを確認すればいい?

「うちの赤ちゃんは脂漏性湿疹なの?」と気になったときは、湿疹の見た目だけでなく、出ている場所や広がり方、かゆみ、症状の経過を確認しましょう。
黄色っぽいかさぶたやフケは脂漏性湿疹の特徴の一つ
乳児脂漏性湿疹では、皮脂の多い部分を中心に、黄色っぽいかさぶたやフケのようなものがみられることがあります。
ただし、黄色いかさぶたがあるだけで脂漏性湿疹と診断できるわけではありません。赤みが強い、ジュクジュクしているなど、ほかの変化も一緒に観察しましょう。
頭皮・生え際・眉毛・顔に出やすい
乳児脂漏性湿疹は、頭皮や生え際、眉毛の周辺など、皮脂の分泌が比較的多い場所にみられやすいのが特徴です。
お風呂や着替えのときに、湿疹が「どこに出ているか」も確認しておくと、医師へ相談するときに役立ちます。
かゆみやジュクジュクだけではアトピーと判断できない
「かゆそうだからアトピー?」「ジュクジュクしてきたからアトピー?」と心配になるかもしれません。
しかし、一つの症状だけでアトピー性皮膚炎かどうかを判断することはできません。
症状がいつから続いているのか、どの場所に出ているのか、繰り返しているのかなども重要です。
長引く・広がる湿疹は見た目だけで自己判断しない
湿疹がなかなか改善しない、どんどん広がる、赤ちゃんがつらそうにしている場合は、インターネットの写真だけで判断せず、小児科や皮膚科へ相談しましょう。
スマートフォンで皮膚の状態を定期的に撮影しておくと、症状の変化を医師へ伝える際の参考になることもあります。
乳児脂漏性湿疹はなぜ起こる?赤ちゃんの皮脂分泌などとの関係

乳児脂漏性湿疹には、**乳児期の皮脂分泌などが関係すると考えられています。**赤ちゃん特有の皮膚環境を理解することが大切です。
乳児脂漏性湿疹が起こりやすい時期
乳児脂漏性湿疹は、生後間もない時期から数か月ごろまでの赤ちゃんにみられることがあります。
その後、成長とともに皮脂の状態などが変化し、自然に症状が落ち着いていくケースもあります。
赤ちゃんの皮脂分泌と頭皮・顔に症状が出やすい理由
乳児期の早い時期は皮脂分泌が活発なことがあり、頭皮や顔など皮脂腺の多い場所に症状が出やすくなります。
脂漏性皮膚炎では皮脂だけではなく、皮膚に存在するマラセチアという真菌など、複数の要因が関係すると考えられています。ただし、赤ちゃんの症状を「皮脂が多いから」と一つの原因だけで説明することはできません。
母乳やママの食事が直接の原因とは限らない
赤ちゃんに湿疹が出ると、「私が食べたものが悪かったのかな」と心配するママもいるかもしれません。
しかし、乳児脂漏性湿疹を単純に「ママの食生活が悪かったから」と考える必要はありません。
自己判断で授乳中の食事を極端に制限したり、赤ちゃんの離乳食から多くの食品を除いたりすることは避け、食物アレルギーなどが心配な場合は医師へ相談しましょう。
乳児脂漏性湿疹が起こる原因については、別の記事で詳しく解説しています。
赤ちゃんの脂漏性湿疹が起こる原因を詳しく見る:
赤ちゃんの脂漏性湿疹の原因は?早く治すために知っておきたいこと
脂漏性湿疹とアトピー性皮膚炎の違い|長引く湿疹で確認したいこと

乳児脂漏性湿疹とアトピー性皮膚炎は、赤ちゃんの皮膚に赤みや湿疹が出るため、ママやパパだけでは区別しにくいことがあります。
特に大切なのは、一時点の見た目だけではなく、かゆみや乾燥、症状の続き方などを含めて確認することです。
乳児湿疹=アトピー性皮膚炎ではない
「乳児湿疹と言われたから、将来アトピーになるのでは?」と心配する必要はありません。
乳児湿疹は乳児期にみられる湿疹の総称です。そのため、乳児湿疹という言葉そのものがアトピー性皮膚炎を意味しているわけではありません。
アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能や免疫反応、遺伝的な素因、環境など複数の要因が関係する疾患として考えられています。
アトピーでは乾燥・かゆみ・繰り返す経過も確認する
アトピー性皮膚炎では、かゆみを伴う湿疹がみられ、よくなったり悪くなったりしながら慢性的に続くことが特徴です。
乳児の場合は、湿疹の状態だけではなく、どのくらいの期間続いているかも診断の参考になります。
乳児期は見た目だけで区別しにくいこともある
赤ちゃんの皮膚は状態が変化しやすく、乳児脂漏性湿疹やアトピー性皮膚炎などを家庭で完全に見分けることは困難です。
「脂漏性湿疹だと思っていたけれど、なかなか治らない」という場合も、自己判断を続けず医療機関へ相談してください。
診察では症状が続いている期間や広がり方も伝える
受診するときは、
・いつから湿疹があるか
・最初にどこへ出たか
・どのように広がったか
・かゆがっているか
・よくなったり悪くなったりしているか
・現在使用している保湿剤や薬
などを伝えると、診察の参考になります。
赤ちゃんのアトピー性皮膚炎について詳しく知りたい場合は、以下の記事も参考にしてください。
赤ちゃんのアトピー性皮膚炎の特徴や原因を詳しく見る:
赤ちゃんのアトピーの原因とは?治る可能性と正しい対処法を専門家が解説
赤ちゃんに脂漏性湿疹があるときの自宅ケア

乳児脂漏性湿疹が疑われる場合、家庭では皮膚を清潔に保ちながら、刺激を与えすぎないことが基本です。
「早く治してあげたい」と思うほど触りたくなるものですが、無理なケアはかえって皮膚を傷つけることがあります。
かさぶたを無理にはがさない
頭皮についたかさぶたを、爪などで無理にはがすのは避けましょう。
無理にはがすと皮膚を傷つけ、出血や炎症につながる可能性があります。
泡でやさしく洗い、こすらない
入浴時は洗浄料をよく泡立て、指の腹でやさしく洗います。
「湿疹があるから不潔なのでは」と考えてゴシゴシ洗う必要はありません。洗ったあとは洗浄料が残らないように、やさしくすすぎましょう。
保湿は赤ちゃんの肌状態に合わせて行う
洗ったあとの皮膚は、必要に応じて保湿します。
ただし、赤ちゃんの皮膚状態や湿疹の種類によって適切なケアは異なります。市販薬を含め、「これを塗れば治る」と自己判断するのではなく、症状が強い場合は小児科や皮膚科で相談しましょう。
乳児脂漏性湿疹は病院へ行く?小児科・皮膚科を受診する目安

乳児脂漏性湿疹は成長とともに軽快することもありますが、症状が強い、急に悪化した、感染が疑われる、なかなか改善しない場合は医療機関へ相談しましょう。
「この程度で病院へ行ってもいいのかな」と迷う必要はありません。赤ちゃんの皮膚について心配なことがあれば、相談すること自体が大切です。
赤みや湿疹が急に強くなった場合
赤みが急に強くなったり、短期間で湿疹が広がったりした場合は、別の皮膚疾患や炎症なども考慮する必要があります。
赤ちゃんの機嫌や哺乳の状態など、皮膚以外の変化も確認しましょう。
ジュクジュク・膿・出血・発熱などがある場合
ジュクジュクしている、膿のようなものが出ている、出血している、発熱しているなどの場合は、感染を伴っている可能性もあるため医療機関へ相談してください。
特に赤ちゃんは症状を言葉で伝えられません。普段と明らかに様子が違う場合は、皮膚症状だけで判断しないことが大切です。
湿疹が長引く・広がる・繰り返す場合
家庭でケアを続けても改善しない、何度も繰り返す、体へ広がってきた場合も診察を受けましょう。
症状が続いている期間は、アトピー性皮膚炎などほかの湿疹を考える際にも重要な情報になります。
小児科と皮膚科はどちらへ相談すればいい?
皮膚症状について専門的に診てもらいたい場合は皮膚科が選択肢になります。
一方、発熱や哺乳量の低下、機嫌が悪いなど皮膚以外の症状もある場合や、赤ちゃんの全身状態について相談したい場合は小児科へ相談する方法があります。
どちらを受診すればよいか迷う場合は、普段診てもらっている小児科へ相談してもよいでしょう。
脂漏性湿疹と乳児湿疹の違いについてよくある質問

脂漏性湿疹と乳児湿疹は同じものですか?
同じ意味ではありません。乳児湿疹は乳児期にみられる湿疹の総称で、乳児脂漏性湿疹はその中の一つです。
「どちらなのか」ではなく、「乳児湿疹の中のどのタイプなのか」と考えると分かりやすいでしょう。
黄色いかさぶたがあれば脂漏性湿疹ですか?
黄色っぽいかさぶたやフケは乳児脂漏性湿疹でみられる特徴の一つですが、それだけで断定することはできません。
症状の部位や経過なども含めて確認します。
乳児脂漏性湿疹は自然に治りますか?
乳児脂漏性湿疹は、成長に伴って自然に軽快していくこともあります。
ただし、症状が強い、長引いている、ジュクジュクしているなどの場合は「そのうち治る」と決めつけず医療機関へ相談しましょう。
乳児脂漏性湿疹はアトピーになりますか?
乳児脂漏性湿疹になったからといって、必ずアトピー性皮膚炎になるわけではありません。
また、「乳児湿疹」という言葉自体もアトピー性皮膚炎を意味するものではありません。湿疹が長く続く、強いかゆみがある、繰り返す場合などは医師へ相談しましょう。
頭皮のかさぶたは取った方がいいですか?
爪などで無理にはがすのは避けましょう。
入浴時に頭皮をやさしく洗い、皮膚を傷つけないことが大切です。かさぶたが厚い、赤みが強い、改善しない場合などは小児科や皮膚科へ相談してください。
脂漏性湿疹と乳児湿疹の違いまとめ|迷ったときは症状と経過を確認しよう

脂漏性湿疹と乳児湿疹について、特に覚えておきたいポイントは次の5つです。
・乳児湿疹は、乳児期にみられる湿疹の総称
・乳児脂漏性湿疹は、乳児湿疹の一つ
・乳児脂漏性湿疹では、頭皮や眉毛周辺などに黄色っぽいフケやかさぶたがみられることがある
・新生児ニキビやアトピー性皮膚炎など、見た目だけでは区別しにくい皮膚トラブルもある
・症状が強い、長引く、急に悪化する場合は小児科や皮膚科へ相談する
赤ちゃんの湿疹を見ると、「何か悪いことをしたのかな」「アトピーだったらどうしよう」と不安になるママもいると思います。
みらい整体院では、湿疹の名前だけを見るのではなく、赤ちゃんの状態やこれまでの経過を丁寧に確認することが大切だと考えています。
また、皮膚症状について診断や治療が必要な場合は、まず小児科や皮膚科などの医療機関へ相談することが大切です。
そのうえで、「湿疹を繰り返していて心配」「アトピーについてもっと知りたい」と感じている方は、赤ちゃんの皮膚だけに目を向けるのではなく、生活環境なども含めて一緒に考えていきましょう。
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※本記事は、皮膚科学・腸内環境・自律神経・ストレス医学に関する国内外の研究、および当院での臨床経験をもとに作成しています。
湿疹やアトピーは個人差が大きく、 症状によって必要な検査・治療は異なります。
気になる症状がある場合は、必ず医療機関へご相談ください。

監修者:宿谷 陽一(柔道整復師/施術歴16年)
- アトピー整体施術実績 延べ10,000件
- 幼少期からアトピーを経験
- HPA軸・自律神経・内臓機能に着目した独自整体を提供
- アトピー専門YouTubeチャンネル運営
- アトピー専門整体院を全国に展開
- 皮膚科医との対談実績あり
参考文献・参考情報
医療・皮膚科学関連
- 日本皮膚科学会「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」
- J-STAGE「皮脂マラセチアと皮膚疾患」
- 済生会「脂漏性皮膚炎」
- MSDマニュアル家庭版「脂漏性皮膚炎」
HPA軸・ストレス研究関連
- Association between Stress and the HPA Axis in the Atopic Dermatitis(PubMed収載論文)
- Evaluation of hypothalamic-pituitary-adrenal axis in patients with atopic dermatitis(PubMed収載論文)
- Vaughn AR, Notay M, Clark AK, et al. The Gut-Skin Axis in Health and Disease: A Paradigm With Therapeutic Implications.
※本記事内で紹介している生活習慣や整体的アプローチは、 医療行為の代替ではなく、 身体全体の状態を整えるための補助的な考え方として紹介しています。
私の名前は宿谷陽一と申します。
柔道整復師として16年の経験があります。
私自身、幼少期からアトピーに苦しみ、ステロイドや薬を使っても改善しない時期を経験してきました。体重が12kgも激減し、全身から浸出液が止まらないほど重症化したこともあります。
そんな絶望的な状況の中、妻と生まれたばかりの娘を抱きしめたいという強い思いから、アトピー克服のための研究を重ね、試行錯誤の結果、ついに綺麗な肌を手に入れることができました。
この経験から、「アトピーで困っている人を一人でも多く救いたい」という思いが強くなり、当院の「アトピー整体」を考案しました。
アトピー克服には乗り越えるべき壁がありますが、叶えたい未来があるなら、私は自信を持って当院のアトピー整体をおすすめします。




