「薬を塗ると良くなるけれど、しばらくするとまた赤くなる」
「頭皮のフケやかゆみが何度も繰り返して困っている」
「大人の脂漏性湿疹は、どうすれば治るの?」
このように悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
大人の脂漏性湿疹(脂漏性皮膚炎)は、皮膚科で症状に合った治療を受けながら、洗髪・洗顔などのセルフケアを適切に行い、再発につながる要因を減らしていくことが基本です。
「この方法をすればすぐ治る」というものではなく、成人では一度改善しても再発することがあります。
この記事では、大人の脂漏性湿疹の治し方について、皮膚科で行われる治療から自宅でできるケア、生活習慣、繰り返す場合の考え方まで順番に解説します。
大人の脂漏性湿疹はどう治す?まず知っておきたい治療の基本

大人の脂漏性湿疹では、まず症状が脂漏性皮膚炎によるものなのかを確認し、必要に応じて皮膚科で治療を受けることが大切です。
そのうえで、皮膚を刺激しすぎない洗い方やスキンケアを続け、症状を悪化させる要因を減らしていきます。
脂漏性湿疹・脂漏性皮膚炎とは?
脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が多い場所を中心に起こりやすい皮膚の炎症です。「脂漏性湿疹」と呼ばれることもあります。
大人では特に、
・頭皮
・髪の生え際
・眉毛や眉間
・小鼻の周囲
・耳や耳の後ろ
などに症状が現れることがあります。
赤みだけでなく、フケのような鱗屑(りんせつ)、かゆみなどがみられることもあります。
ただし、似た症状はほかの皮膚疾患でも起こるため、見た目だけで脂漏性湿疹と自己判断するのは避けましょう。
皮脂やマラセチアなど複数の要因が関係している
脂漏性湿疹は「皮脂が多いから起こる」と思われがちですが、それだけで説明できる病気ではありません。
皮脂に加えて、皮膚に常在するマラセチアという真菌や、それに対する皮膚の反応など、複数の要因が関係すると考えられています。
そのため、皮脂を落とそうとして何度も洗えば治るわけではありません。むしろ洗いすぎによる刺激が加わる可能性もあります。
脂漏性湿疹の原因については別の記事で詳しく解説しているため、今回の記事では「どう治すか」を中心に見ていきましょう。
大人の脂漏性湿疹が起こる原因を詳しく知りたい方はこちら:
大人の脂漏性湿疹の原因とは?治らない・繰り返す理由と対策を解説
皮膚科で受ける大人の脂漏性湿疹の治療法

大人の脂漏性湿疹を治すうえで大切なのは、症状に応じた適切な治療を受けることです。
皮膚科では患部の状態や症状が出ている場所などを確認したうえで、抗真菌薬やステロイド外用薬などを使った治療が行われることがあります。
抗真菌薬でマラセチアへの対策を行う
脂漏性皮膚炎には、皮膚の常在真菌であるマラセチアが関与すると考えられています。
そのため治療では、マラセチアに対して作用する抗真菌薬が使われることがあります。
ただし、「菌がいる=不潔」という意味ではありません。
マラセチアは健康な人の皮膚にも存在するため、必要以上に皮膚を洗浄して取り除こうとするのではなく、症状に合わせて適切に治療することが重要です。
ステロイド外用薬などで炎症を抑える
赤みやかゆみなどの炎症が強い場合には、ステロイド外用薬が使われることがあります。
ステロイドに不安を感じる方もいるかもしれませんが、大切なのは「使う・使わない」を自己判断するのではなく、症状や部位に合った強さ・期間で使用することです。
顔と頭皮では皮膚の状態も異なるため、医師から処方されている場合は使用する場所や回数などの指示を確認しましょう。
症状や部位によって治療方法は異なる
同じ脂漏性湿疹でも、
「頭皮にフケが多い」
「小鼻の周りが赤い」
「耳の後ろがかゆい」
など、人によって症状や部位は異なります。
そのため、「脂漏性湿疹ならこの薬」と一律に決めることはできません。
特に、市販薬を使っても改善しない場合や、そもそも脂漏性湿疹と診断されていない場合は、一度皮膚科で状態を確認してもらうことをおすすめします。
症状が改善しても自己判断で薬を変更・中止しない
「赤みが消えたから薬をやめよう」
「また悪化したから以前の薬を自己判断で使おう」
と判断するのは避けましょう。
治療期間や薬の使用方法は症状によって異なります。
薬を使用している方は、自己判断で中止・変更するのではなく、処方した医師の指示に従って治療を進めることが大切です。
大人の脂漏性湿疹は自然治癒する?何もしなくても治る?

症状が軽いと、「何もしない方が皮膚への負担が少ないのでは?」「自然治癒を待てばいいのでは?」と思う方もいるでしょう。
しかし、大人の脂漏性湿疹は慢性的に経過し、改善と再発を繰り返すことがあります。
長期間続いている場合は「何もしない」ことにこだわらず、適切な診断と治療を受けることが大切です。
脂漏性湿疹は自然に良くなることもある?
症状の程度や経過には個人差があり、一時的に症状が落ち着くことはあります。
しかし、成人の脂漏性皮膚炎は再発を繰り返すことがあるため、「しばらく放置すれば必ず自然治癒する」と考えるのは適切ではありません。
特に、赤みやかゆみが続いている、何度も再発する、範囲が広がっている場合は皮膚科への相談を検討しましょう。
「何もしないで治った」という体験談だけで判断しない
インターネットやQ&Aサイトでは、
「何もしないようにしたら治った」
「シャンプーをやめたら良くなった」
といった体験談を目にすることがあります。
ただし、その人と自分が同じ病気・症状とは限りません。
皮膚トラブルは見た目が似ていても原因や必要な治療が異なります。他人の体験談は参考程度にとどめ、自分の治療方針を決める根拠にはしないことが大切です。
自宅でできる大人の脂漏性湿疹のセルフケア

脂漏性湿疹では医療機関での治療だけでなく、日常生活で皮膚への刺激を減らすことも大切です。
ポイントは「皮脂を徹底的に落とす」ことではなく、必要な清潔を保ちながら刺激を増やさないことです。
頭皮のフケ・かさぶたを無理にはがさない
頭皮にフケやかさぶたがあると、気になって爪ではがしたくなるかもしれません。
しかし、無理にはがしたり、かゆい部分を掻き続けたりすると皮膚を傷つける可能性があります。
「かさぶたを取れば治る」と考えず、できるだけ刺激を与えないようにしましょう。
洗髪は頭皮への刺激を抑えて行う
脂漏性湿疹だからといって、何度もシャンプーをして皮脂を取り除けばよいわけではありません。
洗髪するときは爪を立てず、指の腹を使ってやさしく洗いましょう。
シャンプーの選び方や洗髪回数などは頭皮の状態によっても異なるため、症状が続いている場合は皮膚科で相談することも大切です。
シャンプーについて詳しく説明すると今回の「大人の脂漏性湿疹の治し方」というテーマから離れるため、詳しい内容は関連記事で解説しています。
脂漏性湿疹のシャンプー選びと正しい洗い方を詳しく見る:
脂漏性湿疹は毎日シャンプーして大丈夫?正しい洗い方と治らないときの対処法
顔や生え際はこすらずやさしく洗う
顔に脂漏性湿疹が出ている場合も、「皮脂を落とさなければ」と強くこする必要はありません。
洗顔料を使う場合は強くこすらず、洗った後もタオルでゴシゴシ拭かないようにします。
また、化粧品や整髪料などを使用した後に症状が悪化する場合は、使用している製品が刺激になっていないか振り返ってみましょう。
脂漏性湿疹を繰り返す大人が見直したい生活習慣

生活習慣を整えるだけで脂漏性湿疹が治るとは言えません。
一方で、睡眠不足やストレスなどが続いている時期に症状が悪化する方もいます。
そのため、皮膚科での治療を基本としながら、自分の症状が悪化するタイミングと生活状態を振り返ることは一つの方法です。
睡眠不足やストレスが続いていないか振り返る
「仕事が忙しい時期に悪化する」
「睡眠不足が続くと頭皮がかゆくなる」
など、自分なりの傾向がないか確認してみましょう。
大切なのは、「ストレスが脂漏性湿疹の唯一の原因」と決めつけないことです。
症状が強くなった時期に、睡眠・仕事・季節・スキンケアの変更など何があったかを簡単に記録すると、自分の悪化パターンを把握しやすくなります。
食事は特定の栄養素よりバランスを意識する
「脂漏性湿疹にはビタミンB群がよい」などの情報を見て、特定の栄養素や食品を積極的に摂ろうとする方もいるでしょう。
しかし、一つの栄養素だけで脂漏性湿疹を治そうとするのではなく、まずは毎日の食事全体を整えることが基本です。
極端に偏った食事を避け、主食・主菜・副菜などを意識しながら、無理なく続けられる食生活を目指しましょう。
脂漏性湿疹で「食べてはいけないもの」はある?
脂漏性湿疹だからという理由だけで、すべての人が特定の食品を一律に禁止する必要はありません。
「脂っこいものを完全にやめる」「糖質を一切取らない」など、自己流で極端な食事制限を行うことはおすすめできません。
食事の影響が気になる場合は、何を食べたときにどう変化したかを記録し、必要に応じて医師や管理栄養士などの専門家へ相談しましょう。
薬を使っても脂漏性湿疹を繰り返すのはなぜ?

「薬を使えば一度は良くなる。でも、しばらくするとまた出てくる」
こうした経験が続くと、「薬が効いていないのでは?」と不安になるかもしれません。
しかし、脂漏性皮膚炎は成人では慢性的に経過し、改善と再発を繰り返すことがあります。
再発したからといって薬が効かなかったとは限らない
治療によって赤みやかゆみが落ち着いたとしても、それだけで今後まったく再発しないとは限りません。
そのため、「薬で治療すること」と「再発しにくいよう日常のケアを続けること」を分けて考えることが大切です。
再発したときに自己判断で治療をやめるのではなく、何度も繰り返していること自体を医師へ伝えましょう。
悪化するタイミングを記録してみる
何度も繰り返している方は、
・どこに症状が出たか
・いつから悪化したか
・睡眠時間はどうだったか
・仕事や生活の変化はあったか
・シャンプーや化粧品を変更しなかったか
・季節や気温が変化していなかったか
などを記録してみてください。
「原因を自分で特定する」ためではなく、皮膚科で症状の経過を説明するときにも役立ちます。
みらい整体院が繰り返す症状で身体全体の状態も確認する理由

ここまで説明してきたように、脂漏性湿疹では皮膚科で適切な診断と治療を受けることが大切です。
そのうえで、みらい整体院では、皮膚症状を繰り返している方について「皮膚だけ」を見るのではなく、睡眠・ストレス・生活リズム・身体の緊張なども確認することを大切にしています。
これは「身体はそれぞれ独立した部品ではなく、全体として関係している」という当院の臨床的な考え方によるものです。
特に、
「治療すると落ち着くけれど、仕事が忙しくなるとまた悪化する」
「睡眠不足が続く時期にかゆみが強くなる」
という方では、皮膚の治療と並行して生活全体を振り返ることにも意味があると考えています。
ただし、整体は脂漏性湿疹に対する皮膚科治療の代わりではありません。
みらい整体院では薬を否定するのではなく、必要な医療を受けながら、繰り返す症状に悩む方の身体や生活を別の角度から見ていくことを重視しています。
脂漏性湿疹が治らない・悪化するときの受診目安

脂漏性湿疹だと思ってセルフケアを続けていても、なかなか改善しない場合は皮膚科へ相談しましょう。
特に、症状が強い場合や急に悪化した場合は、自己判断で様子を見続けないことが大切です。
セルフケアを続けても改善しない場合
適切に洗っているのにフケや赤みが続く、かゆみが強い、何度も同じ場所に再発する場合などは受診を検討してください。
そもそも脂漏性湿疹ではない可能性も含め、診断を受けることが適切な治療への第一歩になります。
強い赤み・痛み・ジュクジュク・膿などがある場合
皮膚がジュクジュクしている、膿が出ている、強い痛みがある、急速に範囲が広がっているなどの場合は、感染など別の問題を伴っている可能性があります。
このような症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。
脂漏性湿疹以外の皮膚疾患が疑われる場合
頭皮や顔が赤い、かゆい、皮がむけるといった症状は、脂漏性湿疹だけに起こるものではありません。
アトピー性皮膚炎や接触皮膚炎、乾癬など、似た症状を示す皮膚疾患もあります。
「自分は脂漏性湿疹だから」と決めつけず、症状が長引いている場合は専門家に確認してもらいましょう。
大人の脂漏性湿疹の治し方についてよくある質問

大人の脂漏性湿疹は完治しますか?
成人の脂漏性皮膚炎は、改善しても再発を繰り返すことがあります。そのため、症状が落ち着いた後も適切なスキンケアや再発への対応を続けることが大切です。
脂漏性湿疹は自然治癒しますか?
一時的に症状が軽くなることはありますが、成人では慢性的に経過する場合があります。「自然に治るはず」と長期間放置せず、症状が続く場合は皮膚科へ相談してください。
脂漏性湿疹は市販薬だけで治せますか?
症状や原因によって適切な薬は異なります。特に脂漏性湿疹と診断されていない方や、市販薬を使用しても改善しない方は、自己判断を続けず皮膚科を受診しましょう。
脂漏性湿疹は毎日シャンプーした方がいいですか?
大切なのは回数だけではなく、頭皮を刺激しすぎず清潔に保つことです。症状や使用している製品によっても異なるため、頭皮の状態に合わせて考えましょう。
脂漏性湿疹は毎日シャンプーしてもいい?正しい洗い方を解説:
脂漏性湿疹は毎日シャンプーして大丈夫?正しい洗い方と治らないときの対処法
まとめ|大人の脂漏性湿疹は正しい治療と再発予防が大切
大人の脂漏性湿疹の治し方で大切なのは、次の4つです。
・まず皮膚科で適切な診断を受け、症状に合った治療を行う
・抗真菌薬やステロイド外用薬などは医師の指示に従って使用する
・頭皮や顔を洗いすぎず、刺激を抑えたセルフケアを続ける
・繰り返す場合は、治療だけでなく悪化した時期の生活状態も振り返る
「薬を使うと良くなるけれど、何度も繰り返す」という方も少なくありません。
みらい整体院では皮膚科での治療を否定するのではなく、必要な医療を受けることを大切にしたうえで、睡眠やストレス、生活リズム、身体の状態などにも目を向けています。
皮膚症状だけではなく、繰り返している背景まで含めて身体を見直したい方は、みらい整体院へご相談ください。
▼実際に湿疹やアトピーが改善した方の体験談はこちら
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※本記事は、皮膚科学・腸内環境・自律神経・ストレス医学に関する国内外の研究、および当院での臨床経験をもとに作成しています。
湿疹やアトピーは個人差が大きく、 症状によって必要な検査・治療は異なります。
気になる症状がある場合は、必ず医療機関へご相談ください。

監修者:宿谷 陽一(柔道整復師/施術歴16年)
- アトピー整体施術実績 延べ10,000件
- 幼少期からアトピーを経験
- HPA軸・自律神経・内臓機能に着目した独自整体を提供
- アトピー専門YouTubeチャンネル運営
- アトピー専門整体院を全国に展開
- 皮膚科医との対談実績あり
参考文献・参考情報
医療・皮膚科学関連
- 日本皮膚科学会「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」
- J-STAGE「皮脂マラセチアと皮膚疾患」
- 済生会「脂漏性皮膚炎」
- MSDマニュアル家庭版「脂漏性皮膚炎」
HPA軸・ストレス研究関連
- Association between Stress and the HPA Axis in the Atopic Dermatitis(PubMed収載論文)
- Evaluation of hypothalamic-pituitary-adrenal axis in patients with atopic dermatitis(PubMed収載論文)
- Vaughn AR, Notay M, Clark AK, et al. The Gut-Skin Axis in Health and Disease: A Paradigm With Therapeutic Implications.
※本記事内で紹介している生活習慣や整体的アプローチは、 医療行為の代替ではなく、 身体全体の状態を整えるための補助的な考え方として紹介しています。
私の名前は宿谷陽一と申します。
柔道整復師として16年の経験があります。
私自身、幼少期からアトピーに苦しみ、ステロイドや薬を使っても改善しない時期を経験してきました。体重が12kgも激減し、全身から浸出液が止まらないほど重症化したこともあります。
そんな絶望的な状況の中、妻と生まれたばかりの娘を抱きしめたいという強い思いから、アトピー克服のための研究を重ね、試行錯誤の結果、ついに綺麗な肌を手に入れることができました。
この経験から、「アトピーで困っている人を一人でも多く救いたい」という思いが強くなり、当院の「アトピー整体」を考案しました。
アトピー克服には乗り越えるべき壁がありますが、叶えたい未来があるなら、私は自信を持って当院のアトピー整体をおすすめします。




