「寝ていると体が無性にかゆくなる」「夜中に何度も目が覚めて熟睡できない」と悩んでいませんか?
アトピー性皮膚炎の方がパジャマを選ぶなら、まずは柔らかい綿素材がおすすめの候補です。ただし、綿100%なら必ずかゆくならないわけではありません。
この記事では、綿・シルク・化学繊維の違いから、寝汗や摩擦を考えたパジャマの選び方、夜間のかゆみ対策まで解説します。
アトピーに良いパジャマの素材は?まずは綿がおすすめ

アトピーに良いパジャマの素材として、まず候補になるのが**肌触りの柔らかい綿(コットン)**です。
ただし、大切なのは綿100%という表示だけではありません。肌に触れたときの刺激が少なく、汗で蒸れにくく、寝返りをしても摩擦が起こりにくいことが重要です。
アトピー肌に綿素材が選ばれる理由
アトピー性皮膚炎では、皮膚のバリア機能が低下し、乾燥や摩擦などの刺激を受けやすくなることがあります。
綿は水分を吸収しやすく、柔らかい生地に仕上げられるため、肌に直接触れるパジャマの素材として選ばれてきました。
また、綿素材は比較的手に入りやすく、家庭で洗濯しやすい製品が多いことも利点です。
ただし、綿であれば必ず通気性が高いわけではありません。厚手で目の詰まった生地は熱がこもりやすい場合もあります。
「綿素材かどうか」に加え、「薄さ・柔らかさ・着心地」まで確認しましょう。
綿100%でもかゆくなる?素材選びの注意点
「綿100%のパジャマなのに、夜中にかゆくなる」という方もいます。
その理由として、次のようなことが考えられます。
-
生地が硬く、肌との摩擦が起きている
-
縫い目やタグが皮膚に当たっている
-
寝汗で生地が湿り、蒸れている
-
サイズが小さく、寝返りの際に擦れる
-
もともとの皮膚炎や乾燥が強くなっている
また、どれほど肌触りのよい素材でも、すべての人のかゆみを防げるわけではありません。
「かゆくならないパジャマ」を一つ探すより、自分の肌で刺激を感じにくいパジャマを選ぶことが現実的です。
綿・シルク・化学繊維を比較|アトピー向けパジャマの特徴

アトピー向けのパジャマを選ぶときは、素材ごとの特徴を理解することが大切です。
代表的な素材を比較してみましょう。
| 素材・生地 | 主な特徴 | 選ぶ際の注意点 |
|---|---|---|
| 綿100% | 吸湿性があり、柔らかい製品が多い | 厚手は乾きにくいことがある |
| オーガニックコットン | 有機栽培された綿を使用 | 通常の綿より低刺激とは限らない |
| 綿ガーゼ | 軽く、柔らかな肌触りの製品が多い | 厚みや縫製を確認 |
| シルク | 滑らかな肌触りが特徴 | 価格や洗濯方法に注意 |
| ポリエステル | 速乾性の高い製品が多い | 生地によって蒸れや摩擦を感じる |
| ウール | 保温性がある | 繊維の太さによって刺激が異なる |
| 麻(リネン) | 通気性がよい製品が多い | 硬さやチクチク感を確認 |
医学研究でも、綿やシルクはアトピー性皮膚炎の方に広く使用されてきた素材ですが、特定の素材がすべての患者さんに優れていると断定できるわけではありません。
綿100%・オーガニックコットン・ガーゼの違い
綿100%は、使用されている繊維が綿であることを示します。
一方、オーガニックコットンは、一定の基準に従って有機栽培された綿です。
オーガニックコットンだからといって、通常の綿より必ず肌への刺激が少ないわけではありません。肌触りには糸の太さ、生地の加工、縫製なども関係します。
また、ガーゼは繊維の種類ではなく、生地の作り方を表す言葉です。
綿ガーゼは軽く、柔らかな肌触りの製品が多く、パジャマにも使われています。
特にダブルガーゼは、ガーゼ生地を二重にしたものです。適度な厚みと柔らかさがありますが、製品によって通気性や保温性は異なります。
肌が敏感な方は、商品名だけで判断せず、実際の生地の柔らかさを確認しましょう。
シルク・サテンの特徴と肌への刺激
シルク(絹)は、滑らかな肌触りが特徴の天然繊維です。
生地表面が滑らかな製品は、肌との摩擦が気になる方にとって選択肢になる場合があります。
ただし、シルク製品は価格が高めで、手洗いなど特別なお手入れが必要なこともあります。
また、シルクとサテンは同じものではありません。
シルクは繊維の種類ですが、サテンは織り方の一つです。ポリエステル製のサテンもあるため、「サテン=シルク100%」とは限りません。
購入する際は、表面の光沢だけでなく、素材表示を確認してください。
シルクについても、アトピー性皮膚炎の症状改善に対する研究結果は一貫していません。高価なシルク製品を購入すれば、必ずかゆみが軽減するということではありません。
ポリエステル・ウール・麻はアトピー肌に合わない?
化学繊維だから必ずアトピーに悪い、天然繊維だから必ず良い、というわけではありません。
例えばポリエステルは、速乾性に優れた製品が多い一方、生地の構造によっては熱がこもったり、肌に擦れる感覚が気になったりすることがあります。
寝汗が多い方にとって速乾性は利点ですが、吸水性や肌触りも含めて判断することが大切です。
ウールは保温性がありますが、太い繊維はチクチクした刺激につながることがあります。一方、細いメリノウールでは刺激が少ない製品もあり、すべてのウールを同じように考える必要はありません。
麻は通気性のよい製品が多いものの、硬さを感じる場合があります。
なお、商品説明で見かける「天竺」「ニット」は素材名ではなく、生地の編み方などに関係する言葉です。
素材表示と生地の触り心地を分けて確認することが、失敗しにくい選び方です。
アトピー肌に優しいパジャマの選び方

アトピー肌のパジャマ選びでは、素材と同じくらい縫製やサイズも重要です。
寝ている間は長時間同じ衣類が肌に触れるため、小さな刺激でも気になることがあります。
縫い目・タグ・サイズで肌への摩擦を減らす
パジャマを購入する際は、肌に直接触れる部分を確認しましょう。
特に気をつけたいのは、首元、脇、肘の内側、ウエスト、膝の裏側です。
これらは衣類が擦れたり、汗がたまったりしやすい部分です。
縫い目が平らな製品や、タグが肌に当たりにくい製品は、刺激を減らすための選択肢になります。
また、身体にぴったり密着するパジャマより、寝返りを妨げない程度にゆとりのあるサイズが適しています。
ただし、大きすぎるパジャマも生地がたまって擦れることがあります。
レディース・メンズという分類だけで選ばず、肩幅、袖口、パンツのウエストなどを確認してください。
子供用パジャマも、肌触りに加え、動きやすさや年齢に合った安全なデザインを重視しましょう。
吸水性・通気性・速乾性で寝汗や蒸れを防ぐ
夜中に体が無性にかゆくなる方は、寝汗や蒸れにも目を向けてみましょう。
パジャマの機能には、似ているようで異なるものがあります。
-
吸水性: 汗などの水分を吸い取る性質
-
吸湿性: 空気中の湿気を取り込む性質
-
通気性: 生地を空気が通りやすい性質
-
速乾性: 濡れた生地が乾きやすい性質
例えば、綿は汗を吸いやすい一方、厚手の生地では乾くまで時間がかかることがあります。
反対に、速乾性の高い化学繊維でも、肌触りが合わなければ不快に感じるかもしれません。
大切なのは、特定の機能だけを重視しないことです。
寝汗が多い方は、汗を吸うこと、乾きやすいこと、熱がこもりにくいことのバランスを確認しましょう。
夏・冬の季節に合わせたパジャマ選び
夏は、寝汗や蒸れを考えて薄手の綿やガーゼなどが候補になります。
ただし、薄ければ必ず快適というわけではありません。冷房による冷えや、生地の擦れにも注意しましょう。
冬は保温性が必要ですが、厚着をしすぎると寝汗をかき、かゆみにつながる場合があります。
肌に直接触れる部分は柔らかい素材にして、寒さへの対応は掛け布団などでも調整するとよいでしょう。
また、新しいパジャマは着用前に一度洗い、洗濯洗剤は表示された使用量を守りましょう。
香料などが肌に合わない方は、無香料の洗剤や柔軟剤を検討する方法もあります。
アトピー肌に合う柔軟剤の選び方と洗濯方法:
アトピー肌に柔軟剤は使っても大丈夫?悪化する理由と選び方・洗濯方法
パジャマを変えても夜中にかゆくなる原因と対策

パジャマを変えても夜中のかゆみが続く場合は、衣類以外の原因が関係している可能性があります。
アトピー性皮膚炎では、皮膚の炎症や乾燥に加え、汗、摩擦、睡眠環境などがかゆみに影響することがあります。
寝汗・乾燥・体温の変化が夜のかゆみに関係する
寝ている間は布団の中に熱や湿気がこもることがあります。
汗や熱が刺激になり、かゆみが強くなる方もいます。
また、アトピー性皮膚炎では皮膚のバリア機能が低下しやすく、乾燥によって外部刺激を感じやすくなることがあります。
さらに、かゆくて眠れない状態が続くと、睡眠不足や疲労が重なり、日常生活にも影響します。
このような場合は、パジャマだけを原因と決めつけず、寝具や室温、皮膚の状態などを一緒に確認することが大切です。
アトピーを悪化させる要因については、こちらの記事でも解説しています。
アトピーを悪化させる汗・乾燥・ストレスなどの原因:
アトピーを悪化させるものとは?食べ物・ストレス・汗・生活習慣など主な原因と対策
保湿・洗濯・寝室環境も見直そう
夜間のかゆみが気になる場合は、次のような対策を確認しましょう。
-
肌に合った保湿を続ける
-
寝汗で濡れたパジャマは清潔なものに交換する
-
寝具やパジャマの洗濯方法を見直す
-
暑すぎず寒すぎない寝室環境を整える
-
皮膚科で処方された薬を指示どおり使用する
特に、皮膚の炎症が強い場合は、パジャマの変更だけで改善を目指すのではなく、適切な治療を受けることが重要です。
保湿剤を塗るとかえってかゆくなる方は、使用している製品や皮膚の状態を確認する必要があります。
アトピーの正しい保湿方法と、塗るとかゆくなる場合の対処法:
アトピーに保湿剤はダメ?塗るとかゆくなる原因と正しい保湿方法を解説
みらい整体院が大切にしていること
みらい整体院では、アトピーに悩む方の身体を考える際、皮膚だけでなく、睡眠、ストレス、生活習慣などにも目を向けています。
代表・宿谷陽一自身もアトピーを経験しており、かゆみが続くことのつらさを大切に受け止めています。
ストレス反応に関わるHPA軸とアトピー性皮膚炎との関連は研究されていますが、整体によってアトピーが治ると医学的に確立されているわけではありません。
当院では、皮膚科での治療を大切にしながら、身体全体の状態や生活上の負担を考える姿勢を重視しています。
なお、かゆみで何度も目が覚める、湿疹が広がる、治療しても症状が落ち着かない場合は皮膚科に相談してください。膿や強い痛み、発熱、急激な悪化がある場合は速やかな受診が必要です。
アトピーに良いパジャマの素材についてよくある質問

アトピーには綿100%とシルクのどちらが良い?
どちらが必ず優れているとはいえません。
綿は吸湿性があり、洗濯しやすい製品が多いことが特徴です。シルクは滑らかな肌触りが特徴ですが、価格やお手入れの面で負担になることもあります。
迷った場合は、まず柔らかい綿素材を試し、肌触りや寝汗の状態に合わせて選ぶとよいでしょう。
オーガニックコットンならアトピーでも安心?
オーガニックコットンという表示だけで、すべてのアトピー肌に合うとは限りません。
オーガニックコットンは綿の栽培方法に関係するもので、肌への刺激の少なさを保証する表示ではありません。
生地の柔らかさ、染色や加工、縫い目なども確認することが大切です。
パジャマを変えるだけで夜のかゆみは改善する?
衣類の摩擦や蒸れがかゆみに関係している場合は、パジャマを見直すことで刺激を減らせる可能性があります。
ただし、アトピー性皮膚炎には皮膚の炎症やバリア機能の低下などが関係しているため、パジャマを変えるだけで治るわけではありません。
夜間のかゆみが続く場合は、皮膚科で治療内容を相談しましょう。
まとめ|アトピーに良いパジャマは素材と着心地で選ぼう

アトピーに良いパジャマを選ぶ際は、次の4つを意識しましょう。
-
まずは柔らかい綿素材を候補にする
-
シルクや化学繊維も肌との相性で判断する
-
縫い目・サイズ・寝汗による蒸れに注意する
-
夜のかゆみが続く場合は皮膚科で相談する
パジャマは毎日肌に触れるものです。素材名だけでなく、実際の着心地を大切にしてください。
みらい整体院では、睡眠や生活習慣を含めて身体全体を見ることを重視しています。皮膚科治療と併せて生活面の負担について考えたい方は、当院の考え方もご覧ください。
▼実際に湿疹やアトピーが改善した方の体験談はこちら
患者様の声ページ
▼アトピー専門整体についてはこちら
アトピー専門整体ページ
▼HPA軸について詳しくはこちら
HPA軸とアトピーの関係を見る

監修者:宿谷 陽一(柔道整復師/施術歴16年)
- アトピー整体施術実績 延べ10,000件
- 幼少期からアトピーを経験
- HPA軸・自律神経・内臓機能に着目した独自整体を提供
- アトピー専門YouTubeチャンネル運営
- アトピー専門整体院を全国に展開
- 皮膚科医との対談実績あり
参考文献・参考情報
医療・皮膚科学関連
- 日本皮膚科学会「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」
-
Jaros J, Wilson C, Shi VY. Fabric Selection in Atopic Dermatitis: An Evidence-Based Review. American Journal of Clinical Dermatology. 2020;21:467–482. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32440827/
-
Wollenberg A, et al. ETFAD/EADV Eczema task force 2020 position paper on diagnosis and treatment of atopic dermatitis in adults and children. Journal of the European Academy of Dermatology and Venereology. https://doi.org/10.1111/jdv.16892
HPA軸・ストレス研究関連
- Association between Stress and the HPA Axis in the Atopic Dermatitis(PubMed収載論文)
- Evaluation of hypothalamic-pituitary-adrenal axis in patients with atopic dermatitis(PubMed収載論文)
- Vaughn AR, Notay M, Clark AK, et al. The Gut-Skin Axis in Health and Disease: A Paradigm With Therapeutic Implications.
※本記事内で紹介している生活習慣や整体的アプローチは、 医療行為の代替ではなく、 身体全体の状態を整えるための補助的な考え方として紹介しています。
私の名前は宿谷陽一と申します。
柔道整復師として16年の経験があります。
私自身、幼少期からアトピーに苦しみ、ステロイドや薬を使っても改善しない時期を経験してきました。体重が12kgも激減し、全身から浸出液が止まらないほど重症化したこともあります。
そんな絶望的な状況の中、妻と生まれたばかりの娘を抱きしめたいという強い思いから、アトピー克服のための研究を重ね、試行錯誤の結果、ついに綺麗な肌を手に入れることができました。
この経験から、「アトピーで困っている人を一人でも多く救いたい」という思いが強くなり、当院の「アトピー整体」を考案しました。
アトピー克服には乗り越えるべき壁がありますが、叶えたい未来があるなら、私は自信を持って当院のアトピー整体をおすすめします。




